2017 INDYCARレポート R9 レインガード・ウォーター・シーラー600 Day1 プラクティス1：最速はスコット・ディクソン

スコット・ディクソン、プラクティス1でテキサスのコース・レコードを更新　Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

午後1時からプラクティス1はスタート

　雨の予報なんて全然出てなかったのに、ダラス空港近くのホテルで朝起きたら、外は豪雨。言葉を失った。
  雹が降る可能性も秘めた雷雲は午前10時頃までにコース上空を通り抜け、そこからは雨ナシ（今のところ）。午後1時少し前にプラクティス１が無事始まった。今日は走行できるのか？　予選開催は絶望的か？　とか考えたが、心配し過ぎだった。

ディクソン、ジル・ド・フェランのレコードタイムを更新
チップ・ガナッシ・レーシングが1－2
　プラクティスは1時間2分間行われ、最速は終盤にスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ）の記録した平均223.422mph（！）　2003年にジル・ド・フェランがダラーラ・トヨタで記録したコースレコード＝222.864mphを上回った。当然、ドラフティング利用。トウなしでのベストは219.075mphでした、ディクシー。
　2番手はチャーリー・キンボール＝221.861mph。チップ・ガナッシ・レーシング・チームズの１−２。トニー・カナーンも9番手につけている。マックス・チルトンは14番手とやや出遅れ気味だが、このセッションでのトウなしでの最速はキンボール＝220.623mph。ガナッシ勢、イイです。

ホンダ勢がトップ6を独占！佐藤琢磨は6番手に
　3番手はアレクサンダー・ロッシ。最近、どこ行っても速く、アンドレッティ・オートスポートの先鋒って感じ=221.317mph。
　4番手はデトロイト・ダブル連勝のグレアム・レイホール（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）。去年のテキサス・ウィナーでもある=
221.175mph。
 5番手はマルコ・アンドレッティ（アンドレッティ・オートスポート）。レイホール二世に負けてられないアンドレッティ三世は、最後の２周でトップ10圏外から7番手、5番手と順位を上げた。
　マルコの奮闘でトップ5からこぼれて6番手となったのはインディ500ウィナーの佐藤琢磨（アンドレッティ・オートスポート）＝221.220/828mph。ホンダ勢がトップ6独占。

4台異なるエアロで臨んできたペンスキー
　シボレー最速はP7＝エド・カーペンター（エド・カーペンター・レーシング）。高速オーバルではチーム・ペンスキーを今回も上回っている＝プラクティス１までのところは少なくとも＝220.671mph。
　この次、8番手にチーム・ペンスキーのウィル・パワー＝220.758mph。
　興味深いことに、エアロ・パッケージが同一じゃないんですよ、チーム・ペンスキーの4台。パワーとシモン・パジェノーは両サイドともスーパー・スピードウェイ用の長いサイド・ポッド装着。ジョセフ・ニューガーデンは両サイドともショート・サイド・ポッド（古巣のECRで馴染みあるパッケージってことか？）。エリオ・カストロネヴェスは内側＝左側がロング、外側がショートのアシンメトリー(去年の　ペンスキーは両方ショートが主流で、パワーだけ外側にロング装着だったはず）。

佐藤琢磨「今回のチーム内のセッティングは３対1」

　「風も走行を難しくしていた。ターン2が難しい。プッシュも出るし、バンクが緩やかにされた分、リヤのグリップも少なくルースになり易い」と琢磨。「チームメイトたちの話を早く聞きたい」とも。「今日の我々は3対１。ライアン・ハンター-レイのセッティングが僕のに似ているけれど、僕1人と他3人といった方がいい感じなので」。