2017年6月24日土曜日

2017 INDYCARレポート 第10戦 コーラー・グランプリ・アット・ロードアメリカ Day1 プラクティス1:アレクサンダー・ロッシが最速

最初のセッションでトップタイムをマークしたロッシ。オールラウンダーぶりに磨きがかかってきた Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
全長4マイルのロードコースには短い45分のセッション
 ロード・アメリカは、アメリカで最もレーシング・サーキットらしいコースだと思う。森の中をうねるコースはアップ&ダウンに富み、高速コーナーも多くてエキサイティング。自然に溶け込んでいて、いつ来てもキレイなコースだなと感ずる。特に、今日のような好天に恵まれた日は(快晴、気温23℃、微風あり)。
 金曜日のプラクティス1回目は45分間。全長が4マイルもあるコースに対しては短い。今日は最後の3~4分が赤旗になったこともあって、最も多く走った5人でも11周。これって要改善では? せめて1時間ぐらいに増やしたらいいと思うんだが……。

ロッシ、成長を感じさせる1番時計!
2~4番手にパジェノー、パワー、ニューガーデンのペンスキー軍団が連なる

 最速はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分43秒3285。フル・シーズン2年目を迎え、確実に速くなっている。早く次の勝利が欲しいところだ。このタイムは当然ブラック・タイヤでのもの。去年のポール・ポジション・タイムは1分41秒2105だから、明日破られる可能性アリと思う。しかし、コース・レコードはちょっと難しそうだ。CARTシリーズ時代の2000年にダリオ・フランキッティが記録した1分39秒866なので。
 2~4番手にはチーム・ペンスキー勢がシモン・パジェノー、ウィル・パワー、ジョセフ・ニューガーデンの順で並び、エリオ・カストロネヴェスは10番手だった。
 5番手はチップ・ガナッシ・レーシング・チームズのスコット・ディクソン。三強がトップ5を占めた。

アレシン、ビザトラブルで欠場

 6番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。ロシア出身の相棒は、ル・マン24時間で遠征していたフランスに残ったままとか。就労ビザの問題とかで。今日のみの代役を務めるのは、ロバート・ウィッケンスというルーキー。DTM、F2、GP3などなどを走って来ているカナダ出身ドライバーだ。

佐藤琢磨は17番手「あまり良くなかった」


 佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は17番手。ベストは6周目の1分45秒3601と、ロッシに遅れること2秒0316。先週テストをしている彼らだが、チームメイトたちは、ライアン・ハンター-レイが8番手、マルコ・アンドレッティが9番手だった。ハンター-レイは最後の赤旗の原因となるクラッシュを起こしている。
佐藤琢磨はまだ先週のテストの成果をタイムに結びつけられず Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
 「セッティングを変えて、色々試しているので」と走行後の琢磨は話した。アンドレッティ・オートスポートはテストの成果を踏まえ、更に新たなトライアルをしているのだ。琢磨の担当したセッティングは、「あまり良くなかった」とのことだった。「でも、まだ大きく変えるかは不明。ロッシは速かったし、まずはデータを良く見てから」。
 今週はアチコチのチームでカラーリングを変えて来ている。パジェノーは蛍光イエロー(スポンサーはメナーズ)、ニューガーデンは白/オレンジ(デヴィルビス)、カストロネヴェス=白/黒(REV)、ディクソン=白/青(NTTデータ)、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのグレアム・レイホール=山吹色(ゲール)、エド・カーペンター・レーシングのJR・ヒルデブランド=青に白ストライプ(ディレクト・サプライ)、アンドレッティ・オートスポートのマルコ・アンドレッティ=赤/白/青(#チェック・イット・4アンドレッティ)。

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