2017年5月18日木曜日

強風をついてトップタイムヲマークしたアロンソ。マシンの仕上がりにも自信を見せる Photo*INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
天候:晴れ
気温:27~28℃

強風のため、21台しかコースインせず
 プラクティスも3日目。月曜、火曜と好天が続いて多くのマシンが走ったことで路面にはかなりタイヤ・ラバーが乗って来ており、さらなる入り込みを多くのチームが行っても不思議のない路面コンディションだっが、風が少々強過ぎたため、走ったマシンは21台に限られ、走った面々も周回数は少なかった。昨日の風速が強い時で16mphだったのに対して、今日は25~30mph。時おり吹く強風は45mph近くなると言われ、インディアナポリス周辺には強風注意報が出されていた。しっかり固定されていない物が飛んで行った理、背の高いクルマの運転が困難になるレベルと気象局が人々に注意を促す、それほどの強風だった。
アロンソ、難しいコンディションの中、単独走で4番手タイム
 そんな難しいコンディションでもレーシング・スピードで走ったのは14人だけ。チーム・ペンスキーはジョセフ・ニューガーデンだけが走ったが、それも159mph台までしかスピードを上げなかった。アンドレッティ・オートスポートも220mph以上で走ったのは少しでも経験を重ねたいフェルナンド・アロンソだけだった。
 そうした中で最速ラップを記録したのは、エド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)だった。52周と多くの周回をこなした彼は222.894mphをマークした。
 2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)の222.599mph。今日もトップはシボレー。しかし、2番手はホンダとなった。
 3番手はカーペンターのチームメイトのJR・ヒルデブランド。こちらも54周と多めの走り込みで、220.553mphがベストだった。
 そして、4番手はアロンソ。強風の吹くコンディション下で219.533mphをマークした。これは完全な単独走行によるラップで、ドラフティングの恩恵を受けずに記録されたスピードだ。
 5番手はコナー・デイリー(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の219.233mph。彼のチームメイトのカルロス・ムニョスも7番手につける218.840mphを記録していた。二人の間の6番手はチップ・ガナッシ・レーシング・チームズのマックス・チルトン=2187.872mphだった。

トップタイムのカーペーンター「こんなコンディションだからこそ走った」
 初日が3番手、昨日の2日目がドラフティングなしでのトップ、そして今日、ドアラフティングなしでも、ドラフティング関係なしでも最速のラップを記録し、スタートから上々の仕上がりぶりを見せているカーペンターは、「今日は確かに風が強く、ドライバーにとっては難しいコンディションだった。しかし、こんな日だから僕らは走った。そして、マシンの良さを確認することができた。ルールによって去年とまったく同じエアロ・パッケージをみんなが使用することになっているが、セッティングでの新しいトライは当然ある。それらが本当に良いものか否かは、実際に走って見なければわからない。今日走って、改めて自分たちのマシンの持っている力を確認することができた」とカーペンターは自信ありげに語った。

ディクソン「AAと同じところまで行ける可能性は僕らにもある」
 2番手だったディクソンは、「チェックしたい項目があったので風は強かったけど走った」とコメントした。今年からホンダにスイッチしている彼らは、ホンダのスーパースピードウェイ用パッケージをまだ完全に把握しているわけではないのだ。「去年もそうだったけれど、アンドレッティ・オートスポートがとても速い。同じエアロキットとエンジンで走る僕らにだって、彼らと同じだけのスピードを出す可能性はあるわけだ。昨日の時点でマシンはとても良かったので、今日それをさらに良くするためのベーシックな部分のセッティングのチェックを行った。そして、好感触が得られた。今年は予選でトップ9に入ってポールポジションを争いたい」と話していた。
佐藤琢磨、この日は本格的な走行はなし
「明日は予選用セッティングを行う日。忙しくなるでしょう」

 佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は走行開始時刻の正午にはピットにマシンを運び入れていたが、コンディションの悪さを見てガレージに戻った。再び26号車がピットに姿を見せたがのは午後2時前。ピット・ストップの練習を行なうために出て来たのだった。今年からのインディー500プラクティス期間中は、各チームとも午後2~4時にピット・ストップ練習をするようインディーカーから通達がなされているのだ。
 その後も琢磨が本格的な走行をすることはなかった。
 「風が強くても走れないことはないです。でも、走って得られるメリットが少なく、リスクは大きい。昨日の最後の走行でのマシンのセッティングが良くなかったんですが、それを良くする方法が見つかったので、今日試したかった。もう明日しかないって感じですよね、明後日は予選用セッティングを行なう日ですから。明日は忙しくなるでしょう。多くのことをこなさなければならないので。150周ぐらい走っちゃうかな?」と琢磨は話した。


1 件のコメント:

  1. ライアンブリスコー、今年も出ないんですね…残念です。オリオールセルビアやモントーヤに頑張ってほしいけど、本命はやっぱりセバスチャンブルデー‼

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