2017年5月16日火曜日

2017 INDYCAR レポート 5月15日第101回インディー500 プラクティス1:プラクティス初日はマルコ・アンドレッティが最速

第101回インディー500がいよいよスタート。アロンソはルーキー&リフレッシャープラクティスで220mphをマーク Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)クリックして拡大
5月15日(月)
天候:快晴
気温:25~30℃

アロンソ、順調にルーキー&リフレッシャーでトップタイム!

 
 空は快晴。走行開始の正午で気温25℃。最高のコンディションで第101回インディアナポリス500は始まった。

走行前ルーキー用のドライバーミーティングでのアロンソ。真剣そのもの Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大

 ルーキー及びリフレッシャーが走った2時間では、話題の人、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ)が最速221.634mph(1周のアベレージ)だった。2番手はオリオール・セルヴィア(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の220.759mph。実に珍しいスペイン人による1-2!

ジャック・ハービー、今年のインディー500クラッシュ第1号に

 午後2時10分にベテラン勢にコースが解放されると、アロンソのベストはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)が5ラップ目で上回り、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)も4周目に222mph台を記録。3時過ぎに走り出したトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は3周目にして223.936mphをマークした。 

初日のトップタイムはマルコ・アンドレッティ。後方は佐藤琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  午後4時にはルーキーのジャック・ハービー(マイケル・シャンク・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポート)がハンドルのトラブルから今年のクラッシュ第1号になった。グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のマシン・トラブルによるイエローなどもあり、夕方6時で走行終了。最速はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)による226.338mphとなった。もちろんトウを使ってのもの(ドラフティングを利用)だ。

初日は、ホンダ1-2! シボレーはトップ10に2人だけ

 
 2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=225.296mphと、ホンダが1-2。3番手にシボレー・ユーザーのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がつけた。シボレーはもう一人、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップ10入りしただけだった。

ホンダ勢好調の初日、佐藤琢磨も順調にプログラムを消化 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
 ホンダ勢は4、5、6番手がセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)=224.775mph、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=224.576mph、レイホール=224.407mphで、8、9、10番手がカナーン=223/936mph、ミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=223.715mph、琢磨=223.587mphだった。アロンソは223.025mphのベストで初日は19番手。今日は32台が走行。エントリーしていて走らなかったのは1996年ウィナーのバディ・ラジア(ラジア・パートナー・レーシング)だけだった。彼は毎年、予選直前にならないと走り出さない。

アンドレッティ勢好発進! 拓磨「AAのインディー500用マシンは違う!」

 「セッティングの基本部分を今日は確認し、いい答えが出せた。明日からは細かい部分をチューニングして行く。マシンの感触はとてもいい」とアンドレッティは語った。 

Photo:INDYCAR (Jim Haines)クリックして拡大
  琢磨も、「アンドレッティ・オートスポートのインディ500用マシンは、やっぱり安定感が違いますね。夕方にはグループ・ランもできました。プラクティス初日にそれができるなんて、去年まではなかった。このチームのマシンがどんなものなのかもわかったし、チームのプラクティスのやり方もわかった。明日からはセッティングの細かい部分を向上させて行く作業ができます」と満足顔だった。
 

Photo:INDYCAR (Walter Kurn) クリックして拡大
  アロンソは、「今日は暑かった。走る前はそこがちょっと気になっていた。しかし、走り出したら、マシンはルーキー・テストの日と同じように良かった。今日はセッティング変更も行え、マシンがどう反応するのかも確認できた。順調に物事は進んでいる。夕方のグループ・ランに参加したかったが、リヤ・サスペンションにトラブルがあったので走れなかった。今日予定していて行えなかった項目はそれだけだ。とても素晴らしい1日だった。トラフィックでの走行がほとんどできなかったので、明日にはそれを体験したい。今日、少しだけれど他のマシンの後ろを走るチャンスがあったが、なかなか楽しい体験だった」と話した。

第101回インディー500 エントリー

 
1     1     シモン・パジェノー            チーム・ペンスキー シボレー
2     2     ジョセフ・ニューガーデン         チーム・ペンスキー シボレー
3     3     エリオ・カストロネヴェス(W)      チーム・ペンスキー シボレー
4     4     コナー・デイリー                         AJ・フォイト・エンタープライゼス シボレー
5     5     ジェイムズ・ヒンチクリフ              シュミット・ピーターソン・モータースポーツ ホンダ
6     7     ミカイル・アレシン                      シュミット・ピーターソン・モータースポーツ ホンダ
7     8     マックス・チルトン                       チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ ホンダ
8     9     スコット・ディクソン(W)                チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ ホンダ
9     10     トニー・カナーン(W)                  チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ ホンダ
10   11    スペンサー・ピゴット                   フンコス・レーシング シボレー
11   12    ウィル・パワー                           チーム・ペンスキー シボレー
12   14    カルロス・ムニョス                      AJ・フォイト・エンタープライゼス シボレー
13   15    グレアム・レイホール                  レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング ホンダ
14   16    オリオール・セルヴィア               レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング ホンダ
15   17    セバスチャン・サーヴェドラ           フンコス・レーシング シボレー
16   18    セバスチャン・ブルデイ                デイル・コイン・レーシング ホンダ
17   19    エド・ジョーンズ(R)                    デイル・コイン・レーシング ホンダ
18   20    エド・カーペンター                       エド・カーペンター・レーシング シボレー
19   21    JR・ヒルデブランド                      エド・カーペンター・レーシング シボレー
20   22    ファン・パブロ・モントーヤ(W)       チーム・ペンスキー シボレー
21   24    セイジ・カラム                            ドレイヤー&レインボールド・レーシング シボレー
22   26    佐藤琢磨                                  アンドレッティ・オートスポート ホンダ
23   27    マルコ・アンドレッティ                  アンドレッティ・オートスポート ホンダ
24   28    ライアン・ハンター-レイ(W)          アンドレッティ・オートスポート ホンダ
25   29    フェルナンド・アロンソ(R)            マクラーレン-ホンダ-アンドレッティ ホンダ
26   40    ザック・ヴィーチ(R)                    AJ・フォイト・エンタープライゼス シボレー
27   49    バディ・ラジア(W)                     ラジア・レーシング・パートナーズ シボレー
28   50    ジャック・ハーヴィー(R)              マイケル・シャンク・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポート ホンダ
29   63    ピッパ・マン                              デイル・コイン・レーシング ホンダ
30   77    ジェイ・ハワード                          シュミット・ピーターソン・モータースポーツ ホンダ
31   83    チャーリー・キンボール                 チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ ホンダ
32   88    ギャビー・シャヴェス                    ハーディング・レーシング シボレー
33   98    アレクサンダ
・ロッシ(W)          アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ-アガジェニアン ホンダ
 

*(W)=優勝経験者 (R)=ルーキー
ホンダ =18台 シボレー=15台
ウィナー=7人(10勝) ルーキー=4人
アメリカ=13人、コロンビア & イギリス=4人、ブラジル & フランス & スペイン=2人、オーストラリア & カナダ & 日本 & ニュージーランド & ロシア & ユナイテッド・アラブ・エミレイツ=1人

3 件のコメント:

  1. いよいよ始まりましたね。
    長いレースになりますけど、引き続き、よろしくです。
    本当に楽しみな101回です。山口正己

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    1. あのー山口正巳さんてレーシング関係の雑誌の編集長されていたかたではありませんか?

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  2. 皆さんはアイルトンセナというドライバーがいたのご存じですか?かってマクラーレンホンダと言うチームがあり、そのチームで三回F1ワールドチャンプに輝いた、音速の貴公子と言われた人です1994年サンマリノGPのタンブレロコーナーでコースアウトし壁にヒット、フロントサスペンションアームがヘルメットとバイザーのすきま通り目から脳を貫いてほぼ即死状態ヘリコプターで病院に緊急搬送されたがまもなく息引きとった人です私らの世代にしたら大変なスーパースターですが1994年生まれの人なら22,23歳だから今の若い人なら全然知らない人のほうが多いはずジェネレーションギャップかんじますね。

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