プレスカンファレンスでメディアに囲まれるアロンソ Photo:INDYCAR (David Yowe) |
今日はメディア・デイ。33人のドライバーたちは世界中から集まった記者たちの質問に答えた。会場はパゴダ裏のスウィート・ルーム。ドライバー1人ずつ座れるスペースが用意されていて、記者たちはそれぞれが取材したいドライバーのところへと赴くスタイルが採られている。
フェルナンド・アロンソは1グループ目。記者たちの大半が彼を目当てとしているので、彼が会場に現れると、一気にそこは黒山の人だかりとなった。
そこでのコメントと、今日までアチコチで拾って来たF1チャンピオンの言葉を今日は御紹介。
――スペインGPを走って来て、今日からはインディーカー。慣れるのにはどれぐらい時間がかかりましたか?
アロンソ:最初のターンを曲がったところまでで、もうインディーカーに慣れていた。
Photo:INDYCAR (Doug Mathews) |
――初めての予選は?
アロンソ:強風で難しかった。特にターン2のコンディションがひどく、全ラップで限界ギリギリだった。一度オーバー・ブーストでターン4を立ち上がったところでフルブレーキをかけたように減速した。1mphは落ちたんじゃないか? アレ無しで走れていたらスコット・ディクソンに並べるところだったと思う。もっとも、昨日ファスト9に入れた時点で、今日の予選の結果がどうでもスターティンググリッドは大して変わらないとわかっていた。
「F1で走っているドライバーたちもこれは経験して、楽しむべきと思う」
メディア・ツアーでニューヨークのNBCを訪れ、テレビ出演 Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
アロンソ:とても楽しい。トラフィックの走りもおもしろい。相手の動き、自らのマシンの動きを予測し、次にどう動くべきかを決めないとならない。常に戦略的に走る必要がある。ただグルグル回ってるだけじゃない。F1で走っているドライバーたちも、これは経験し、楽しむべきと思う。
「F1もインディーカーもレースそのものは変わらない。競争自体はとても似ている」
――F1とインディーカーの違いは?
アロンソ:F1ドライバーのインディー500参戦はモータースポーツ全体にとって良いことだと思う。そもそも、F1だ、インディカーだ、ラリーだ、ストックカーだと分けて考える必要はないんだ。結局みんなモータースポーツなんだから。僕らは皆、モータースポーツを愛している、それがどんなシリーズであっても。
記者会見場でカナーンと。インディーカーのレギュラーたちとも何の問題もなく打ち解けている Photo:INDYCAR (David Yowe) |
F1でもインディーカーでもレースそのものは変わらない。競争自体はとても似ている。激しい戦いを繰り広げるために僕らはここにいる。誰もが他の誰よりも速く走りたいと全力を尽くしている。
F1とインディー500、あるいはインディーカーの違いは勿論ある。例えばイべントは違っている。ヨーロッパで2週間に渡るイべントは無理。F1とインディーカーはフォーマットが違う。ひとつはヨーロッパで成功し、もう一方はアメリカで成功している。素晴らしいことだと思う。
「アレクサンダーと琢磨のF1経験者たちのマシンに対するコメントは非常に役立っている」
――アンドレッティ・オートスポートというチームは?
アロンソ:アンドレッティ・オートスポートはルーキーが走るのにベストのチーム。エントリー台数が多く、ドライバーもクルーもみんな経験豊富で、色々なシリーズを経験して来ている。アンドレッティ・オートスポートにはF1出身者がアレクサンダー(・ロッシ)だけでなく、(佐藤)琢磨もいる。彼らのマシンに対するコメントは僕にとって非常に役立っている。クルーたちも素晴らしい。予選前にエンジンにトラブルが出た時、交換することが決定した直後から6チームのクルーたちが集まり、20人もがエンジン交換作業に取り掛かった。素晴らしい光景だった。インディーカーにおけるチームワークというものを見せてもらった。
――ローリング・スタートは?
アロンソ:僕が最後にローリング・スタートを切ったのは97年のレーシング・カートでのことだと思う。ワールド・チャンピオンシップだった。ローリング・スタートに関しては、過去のレースのビデオで研究している。オンボード・カメラのものも、コースサイドなど、クルマの外から撮影されたものも見ている。そして、シミュレーターでもローリング・スタートについては色々とやっている。チームにあるデータも参考にしながら、自分の考えたことも含め、アレコレとトライし、練習している。
以上
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