2017年4月22日土曜日

2017 INDYCARレポート R3 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス1:パジェノーがトップ チーム・ペンスキーが1-2-3-4

昨年のウイナー、パワーが最初のセッションでトップタイム! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
ヒルデブランドの代役としてヴィーチがインディーカー・デビュー

 今週末は2013年からインディ・ライツで頑張って来ていたザック・ヴィーチがインディーカーにデビューする。オハイオ出身。


ザック・ヴィーチ、若干22歳 Photo:INDYCAR (Chris Jones)
  キャリアのわりに若い22歳は、10代に見えるぐらい童顔で小柄。今年のインディー500にAJ・フォイト・エンタープライゼスからエントリーすると発表している彼は、ロング・ビーチでJR・ヒルデブランドが最終ラップのアクシデントで左手を骨折したので、その代役に抜擢されてデビューが早まった。哀れなJRは、やっとのことで掴んだレギュラー・シートを2戦で手放した。怪我が治れば復帰できるんだろうが……。



ブラックにライムグリーン系のアクセントというカラースキームは、アメリカで大流行中? Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
ニューガーデンは新スポンサーのカラースキームで登場

 今回、ジョセフ・ニューガーデンのマシンが緑色にペイントされている。スポンサーはフィッツジェラルド・グライダー・キッツ。飛行機やさんかと思ったら、大型トレーラー用のキャブ&シャシーのメーカー。黒がメインで緑のアクセント……で、まるでチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)とチームメイトのよう。ただし、キンボール車が今風のマット・ブラックなのに対し、ニューガーデンのはテカテカ。ホイールやサスペンション・アーム、さらにはチームのトレーラーまでメッキなどでビカビカにするチームだけあって。
午前11時、気温29℃という温かさの中プラクティス開始
 今日は朝からスケジュールが押せ押せで、インディーカーのプラクティスは予定より1時間ほど遅れてスタートした。4月も下旬とあって、深南部アラバマ州はもうかなり暖かい。カナダ国境のミネソタ州は今朝の気温が10℃程度だったのに、バーバー・モータースポーツ・パークのあるバーミンガムは午前9時の時点で24℃もあった。走行開始は11時48分。この時の気温は29℃。路面温度は50℃だった。

昨年のバーバー・ウイナー、パワーがトップタイム

 45分間のセッション。コース・オフして芝生の上に置いてある発泡スチロールだかの看板にヒットしたのがセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)。スピンしてグラベルに飛び込んだのがミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。イエローはなし。
 最速はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)の1分08秒1104。彼はバーバーのディフェンディング・ウィナー。このセッションではペンスキーが1-2-3-4を実現! 2番手がニューガーデン=トップと0.0718秒差の1分08秒1822、3番手:ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)=トップと0.1082秒差の1分08秒2186。4番手:エリオ・カストロネヴェス=トップと0.3008秒差の1分08秒4112。

5番手にホンダトップのロッシ!以下12位までホンダ勢がずらり
 5番手=ホンダ最速はアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)。トップから0.3456秒差の1分08秒4560。以下、12番手までがホンダ勢。6番手=ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)=1分08秒5595。ここまでがトップからコンマ5秒以内。
 7番手=グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分08秒6142。8番手=ロング・ビーチで勝ったばかりのジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)=1分08秒6347。9番手は開幕戦セント・ピーターズバーグ・ウィナーで現ポイント・リーダーのセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)=1分08秒6737。そして、10番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)=1分08秒6753だった。

14番手の佐藤琢磨「タイヤのデグラデーションが大きい」
 佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は1分08秒7672のベストで14番手とスロー・スタート。「マシンの感触はあまり良くなかった。いつも春に行うテストは寒いコンディションだったが、今年のテストは温かかった。しかし、今日ほどの暑さではなかった。タイヤのデグラデーションが大きく、周回を重ねたタイヤでは好いラップ・タイムを出せない路面温度となっていた。タイヤは1セットしか使っていない。他の3人のドライバーたちがどんなことをやったのかが見たい」とコメント。スムーズなスタートを切ることができていない。

 トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)も1分09秒0329で18番手と大きく出遅れた。キンボールとマックス・チルトン、二人のチームメイトが後ろに並んだ。そして、デビュー戦のヴィーチはすぐ前の20番手にも1.4647秒差をつけられた1分10秒6346がベストで最下位の21番手だった。今日はもう1セッションが夕方に行われる。
以上

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