「チームメイトがよいポジションにいるので心配はしていません」
Jack Amano(以下――):今年のロングビーチのコース、路面や細かな部分で去年までと違う部分はありますか?
佐藤琢磨:路面が変わったのはターン8から9までのバック・ストレートですね。再舗装されてスムーズになっています。縁石は去年と変わらないですね。一昨年から去年にかけてターン4~5が変わりましたけど。
――2017年バージョンのクルマと言うか、アンドレッティ・オートスポートのロング・ビーチ用セッティングはどうですか?
佐藤琢磨:やっぱり、ちょっと去年までとは違いますね。でも、今の僕はまだタイムが出てないですけども、感じとしては良いですよ。チームメイトが良いポジションにいることからも心配はしてないです。
「午後はレッド・タイヤでのプラクティスをやります」
――去年と比べてエンジンもパワフルになってか、ラップ・タイムが金曜からかなり速いですよね? 景色も違って見えるんじゃないですか?
佐藤琢磨:やっぱり速さは感じますね。
――去年のポール・ポジション・タイムにコンマ5秒まで迫ってますからね、最初のセッションにして。
佐藤琢磨:そうですよね。そして、午後はレッド・タイヤもトライします。セント・ピーターズバーグではそれができなかった。赤いタイヤでのプラクティスはまだやったことがないから、今日はちゃんとやります。
「冬のテストをできなかった分、ロングビーチ前にきっちりやってきました」
――開幕戦と今回の間にセブリング、バーバー、ソノマでテストをしましたが、その成果は?
佐藤琢磨:良かったと思いますね。セブリングはストリート用で、バーバーとソノマは当然ロードコース用のセッティングってことになりますけど。それらのテストの成果は、今日の最初のセッションまででは26号車にはまだ出てないけど、チーム全体としては復習をしたところが大きかったのと、冬のテストをセーブしていてやっていなかったので、この3回のテストでそこをキッチリとこなした感じですね。
――短期間に3回もテストするとは……。
佐藤琢磨:毎週でしたからね。
――珍しいことですよね?
佐藤琢磨:まぁ、元々プランをしていたことですけどね。だから僕は開幕前がセブリングでの1日しかテストがなかったでしょ。もちろん、フェニックスでの合同テスト2日間ていうのはありましたけど。
「ブレーキの熱の問題はだいぶ改善できました」
――テストはトラブルなく?
佐藤琢磨:トラブルは……自分にじゃないけど、1台に出てました。でも、大きなものじゃなかったし、シャシー側のトラブルではなかったです。
――ブレーキの熱問題はもう解消してるんでしょうか?
佐藤琢磨:大分改善できました。でも、完璧じゃないですよ。マテリアルというか、元々このブレーキ・システムが持つキャラクターがそういう感じなので何とも言えないですけど。
――では、ロング・ビーチでも少し注意をしながら走る必要があるんですね?
佐藤琢磨:そうですね。今日もトニー・カナーンが一度減速できなくてコーナーをまっすぐ行ってたでしょ?
――ブレーキング・ゾーンのバンピーさが今年になってひどくなったり……という変化はないですか?
佐藤琢磨:ターン9入口のバンプは前から大きなものがあったんだけど、今年はそこが結構激しいというか、バイオレントな感じですね。あそこはピョコピョコ跳ねながらのブレーキングになるんですけど、なんかズゴーンって突き上げる感じになるんで、ちょっと走るラインを研究します。ストレートでどこを走るかっている問題なので。そのバンプがちょうどブレーキング・ポイントになるので、ボトムを打ちつけてロックさせちゃうと真っ直ぐ行っちゃう。そこだけ気をつけたいですね。
以上
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