2017年シーズン最初のウイナーは最後尾からスタートしたブルデイ Photo:INDYCAR(Chrisn Jones)クリックして拡大 |
天候:晴れ
気温:24~26℃
アクシデント2回でフルコースコーションは110周中わずか8周
2017年シーズン開幕戦ファイアストン・グラン・プリ・オブ・セント・ピーターズバーグはフロリダらしい青空の下で華々しく開催され、セバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング=DCR)が見事な優勝を飾った。彼のスターティング・グリッドは21番手だった。そう、最後尾スタートからの優勝が達成されたのだ。
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プラクティスからブルデイはコンスタントに上位につけており、マシンの仕上がりが良いのは明らかだった。チャンプカーで4回タイトルを獲った時のエンジニア、クレイグ・ハンプソンをアンドレッティ・オートスポートから引き抜き、KVSHレーシングでコンビを組んでいたオリヴィエ・ボアッソンも引き連れて移籍してのDCR復帰後初レース(ブルデイは2011年にロードコースのみ、このチームから出場していた)、予選でも好グリッドを獲得する可能性は高いと見えていたが、なんとアウト・ラップにクラッシュしてしまう大失態で計測ラップなし。最後尾からスタートを余儀なくされた。今週末は新しいブレーキ・ローター&パッド採用によるブレーキ全体の過熱が全エントラントにとっての問題として話題に上っていたが、予選でのブルデイのアクシデントはドライバーのエラーによるものだった。
「あんなミスを冒したというのにデイル(・コイン)は僕に何も言わなかった。それはある意味で良し悪しで、責められずに済んで助かる反面、彼がどう考えているのかはわからなかった。本音では、“なんて馬鹿なヤツだ” って思ってたんじゃないかな」とブルデイ。最後尾からの優勝で、ミスは笑い話に変わった。
後方グリッドスタートの経験豊富なDCRのタクティクスが的中
エンジニアリングスタッフの充実ぶりが注目されていた今シーズンのDCRだが、開幕戦いきなりの勝利で実力を実証!ルーキーのエド・ジョーンズも10位フィニッシュしている Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
この時点までトップ・グループを順調に走っていた7名は、イエロー中にピットしたために中団に埋もれた。しかも、レース再開後には誰もが2回のピットでゴールまで走り切れる状況となり、3度目のイエローが出されて順位間の差が大きく縮まることもなくレースは進んで行った。
パジェノーを堂々パスして首位浮上
ラッキーも重なり、独走態勢に
30周目にレースが再開された時、ブルデイのポジションは2番手だった。前を行くのはシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)だけ。彼もまたピット・タイミングを味方につけて14番手スタートだったというのに上位進出を果たしていた。
パジェノーのスピードが上がらないのを見てブルデイは37周目にトップを奪い、そこからは一気に差を広げ、逃げの体制に入った。この裏には、実はエンジニアの勘違いがあった。「燃費の心配は要らないからガンガン行け!」という指示を彼はブルデイに出していたのだ。「ところが、暫くしてから“この数字を実現してくれ”って燃費の数字を提示されたんだけど、かなり厳しい数字だった。それでも、なんとか達成できたから最後はまたペースを上げ、2位に攻撃のチャンスを与えずに走り切ることができた」とブルデイはレースを振り返った。
「今日の僕らには新品のタイヤがたくさんあった。予選で1ラップもできなかったおかげだよ。それで新しいレッドが3セットと、新しいブラックで優位に戦うことができていた。もちろん、マシンがとても速かったことが勝利に繋がったのも事実だけれどね」ともブルデイは笑っていた。予選で自らによるミスがあったというのに、レース出は何もかもがうまく行き過ぎるほどにうまく行き、勝利を手に入れた。ラッキー過ぎて、もう笑うしかないのだ。
ブルデイ、歴代6位となる36勝目!DCR、3シーズンぶり通算5回目の勝利
通算36勝目を今日挙げたブルデイは、ボビー・アンサーを抜いて歴代6位の優勝回数を誇るドライバーとなった。また、ブルデイの今日の勝利は、2014年のミッド・オハイオでのスコット・ディクソン以来となる最後尾スタートからの優勝でもあった。インディカー史上3番目に後方のグリッドからの優勝だ。その歴代1位は2001年のラグナ・セカでのマックス・パピスによる25番手からで、歴代2位は上記のディクソンの22番グリッドからの優勝だ。
DCRは通算5勝目。2014年のヒューストンでのダブルヘダーの1戦目をカルロス・ウエルタスが制して以来の勝利が記録された。DCRで勝ったその他のドライバーたちはジャスティン・ウィルソンとマイク・コンウェイだ。
2位のパジェノー、シーズン好発進に満足
2位はパジェノー。1周目のターン2~3でのアクシデントは彼の目の前で起きたが、「自分のカンを信じて動いた」という彼はギリギリ巻き込まれずに済み、早目のピット・タイミングも正解で幸先良い表彰台フィニッシュを飾った。「(初タイトルを獲った)去年も僕はここで2位だった。良いことが起こる前触れかも」とパジェノーは優勝こそ逃したが満足気だった。
3位はディクソン。2回目のピット・ストップの後には5番手まで下がっていたが、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が突如として失速したのと、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)がピット・ストップでタイヤの交換に手間取ったために3番手に復活。ホンダへのスイッチ初戦で表彰台に上った。
AA勢4,5位!佐藤琢磨、表彰台も狙える走りで5位に
4番手はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)で、5番手は佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)。ハンター-レイはゴールまで15周10周の間に3秒以上あった琢磨との差を1秒以内にまで縮めた。ゴールまで5周というタイミングで一時ギャップは広がったが、最終ラップを0.5秒差で迎え、最終コーナーからの立ち上がり加速で琢磨をパス.2人の差は0.0528秒差しかなかった。ハンター-レイはプッシュ・トゥ・パスを使用。琢磨にはもうそれが残されていなかった。
佐藤琢磨「このチーム初レースで5位になれてよかった」
「チームが本当に頑張ってくれ、悪くても表彰台……というレースを戦えていました。ピット・ストップで大きなロスをしたために表彰台には上れませんでしたが、良い走りを見せることができたレースでした。金曜日が自分史上でも最も難しいものになっていたため、週末自体がとても厳しくなりましたね。それでも3人のチームメイトに助けられ、エンジニアたちに助けられ、自分たちのやれるすべてを予選でも決勝でも出し切りました。チームメイトのデータも借りてレース用のマシンに施すセッティングを決定し、まずまずのマシンでレースを戦い切ることができました。結果にはとても満足しています。大変なレースでしたが、アンドレッティ・オートスポートとして4、5位フィニッシュを達成できたのはファンタスティック! 特に、僕にとってはこのチームでの初めてのレースでしたから、このような結果を手にすることができて良かったと思います。今年初めてのレース、僕らのチームはホンダ勢の中でトップの力は発揮してはいませんでした。」と琢磨は話した。
琢磨選手の5位入賞は嬉しいリザルトでしたが、それ以上に今年の活躍が楽しみになりました。次戦は琢磨選手にとって初優勝のコース・ロングビーチですので、期待したいと思います!
返信削除三位は確実と思われたが最後のピットストップでエアガンが壊れ12秒以上のロス最後ハンターレイに抜かれ5位次はロングビーチ期待しています。やっぱり移籍して正解2014から2016まで無駄な時間過ごしましたハッキリ言ってAJフォイトチームは競争力ない三流チーム今回のレース結果見てもテールエンダーが指定席今年こそインディ500制覇だ琢磨。
返信削除三位は確実と思われたが最後のピットストップでエアガンが壊れ12秒以上のロス最後ハンターレイに抜かれ5位次はロングビーチ期待しています。やっぱり移籍して正解2014から2016まで無駄な時間過ごしましたハッキリ言ってAJフォイトチームは競争力ない三流チーム今回のレース結果見てもテールエンダーが指定席今年こそインディ500制覇だ琢磨。
返信削除ホンダの復調もあったんですが、ビッグチームは違うなぁ、という感じがしますね。表彰台は惜しかったですが、初戦で結果を出したのはとても良かったと思います。
返信削除ブルデーのペースダウンもこの記事を見て納得。さすがにこの辺は、GAORAの中継だけでは分かりません。
カルロス・ウエルタス・・・懐かしいですねぇ。そんなこともありましたね。
30周目のリスタートの時、ライアンが接触を避けてくれて、本当に良かったですよね。
返信削除もし移籍初戦でチームメイト同士で接触してたら、最悪の出足になったことでしょうから…
asdfvfds
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