ハンター-レイのクラッシュで赤旗中断に
早くも決勝日。空には薄いけれども結構な量の曇が浮かんでいる。気温は摂氏21度と少し肌寒いぐらいで、路面温度は23℃とかなり低めのコンディションだった。
セッション半ばでライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がタイヤ・バリアにストレートに突っ込み、レッド・フラッグが出された。この中断は13分近い長さとなり、走行時間は大幅短縮となった。
好調ディクソン、今週末5回目のトップタイム
予選で沈んだシボレー軍団が2位から4位に続く
トップタイムを出したのは、またしてもスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。ラップは1分01秒9292で、2番手にコンマ5734もの差をつけた。プラクティス2、プラクティス3、Q1グループ2、Q2に続き、7回あった走行のチャンスで5回目のトップとなった。
2番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)=1分02秒5026、3番手はシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)=1分02秒5051、3番手はスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター・レーシング)=1分02秒6087とシボレー軍団がレースを目前に控えたセッションで上位に並んだ。彼らのスターティング・グリッドは13番手=ピゴット、14番手=パジェノー、16番手=カストロネヴェスと後方だが……。
5番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)=1分02秒6570で、6番手はセバスチャン・ブルデイ(デイル・コイン・レーシング)=1分02秒7550。7、8番手はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)とトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)と、ホンダ勢が続いた。
またも奮闘を見せたのはAJ・フォイト・レーシングで、コナー・デイリーが9番手、カルロス・ムニョスが10番手だった。
佐藤琢磨は赤旗の影響もあり15番手タイムにとどまる
佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は、15番手。セッションが始まって慣熟走行とピット・ストップ練習を重ねた後、ブレーキのエア抜き作業を行い、それが終わった直後にハンター-レイのアクシデントが起こってしまった。赤旗が解除になってからの周回で何とか1分03秒2400をマーク。最後にもう1ラップ1分03秒台を記録して走行終了となった。チームメイトたちは、前述の通りアンドレッティは7番手につけたが、ハンター-レイは17番手にとどまり、アレクサンダー・ロッシも1分03秒5956とラップ・タイムは振るわなかった。
「レースに向けてセッティングを見直すことになるかも」と語る琢磨
「ブレーキのトラブルが結構出ていますね。そこは心配です」とマシンを降りた琢磨は話していた。5番手という上位グリッドからスタートする琢磨だが、「ユーズド・タイヤで走りましたが、あまりグリップしてない感じでした。幾つかの大事なコーナーでのスタビリティが欠けてもいましたね。レースに向けては、チームメイトの情報やデータも見てセッティングを見直すことになるかもしれません」と、今シーズン初レースのスタートに向けては悩みの少なくない状況に陥っている。
決勝のスタート・タイヤは、トップから予選13位まで(琢磨含む)がレッド=オルタネート=ソフト・コンパウンド。予選14位のパジェノーがブラック=プライマリー=ハード・コンパウンド装着の最上位グリッド。その後ろのアンドレッティはレッドで、最後尾のブルデイもレッド。予選16~20位の面々(カストロネヴェス含む)はブラックを選んでいる。
天気予報によると、正午から午後1時までの降雨確率は50パーセント近く、その後の2時間も30パーセント以上。レースのスタート12時半過ぎの予定だ。
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