●フェニックスとゲートウェイのふたつのショート・オーバルでのレースは土曜日の夜に行なわれるが、予選は、決勝と同日に開催することに変わった。走行初日の金曜日には、どちらのコースでもプラクティスを2回行う。
*決勝日にサーキットを訪れたファンは、インディーカーの走りをより長く楽しめることになる。
*エントラントには、レースの行なわれる時間帯にプラクティスで走るチャンスが与えられる。
●ロードコースとストリート・コースで使用されているファイアストン製オルタネート・タイヤ(プリマリー・タイヤよりも柔らかいコンパウンドを採用=通称レッド・タイヤ)は、各エントラントに4セット支給。
*昨シーズンまでよりも1セット多く供給されるということ。ただし、どのエントラントも各週末の最初のプラクティス終了後にプライマリーかオルタネート、いずれかの1セットをファイアストンに返却することが義務づけられる。そして、プラクティス2終了後には、プラクティス1後とは違う方の種類のタイヤ1セットをやはり返却しなくてはならない。
*エントラントは予選を走る前までにレッド・タイヤと、硬いが耐久性には優れるプライマリー・タイヤ(=通称ブラック・タイヤ)のパフォーマンス差を実際に走ることで探ることができるようになる。
*予選で使えるのは2セットで昨年までと変わらない……はず。決勝日に1セットが各エントラントに配られる……とは今回のリリースに明記がないが……。
*昨シーズンまでだと、予選前までのプラクティスで1セットを使う例がルーキーなどで多く見受けられたが、彼らは予選開始時点でフレッシュ・レッドがライバルたちより1セット少ないという不利に陥っていた(予選は3セグメントで争われるというのに)。新ルールでは予選前までにレッドの1セット返却を義務づけているので、大抵のチームはプラクティスで実際に感触や性能を試してから予選に臨むことになる=よりコンペティティブになる……はずだが、そのためにエントラントたちはプラクティス2回のマネジメントを昨シーズンまでとは違ったものにする必要がある。限られた走行時間を決勝用と予選用、いかに配分して、どのタイミングでトライを行なうのか……など。
●ロードコースとストリート・コースで使われるオーバーテイク・アシストは、各レースで使用時間の上限のみが設定されることになる。昨シーズンまでは制限が使用回数にかけられていた。開幕戦セント・ピーターズバーグとデトロイトのベル・アイル(共にストリート・コース)、ソノマ・レースウェイ(常設サーキット)ではトータルが150秒、他のストリート及びロードコースでは200秒がマックスとされる。また、プッシュ・トゥ・パスはスタート、リスタートでは使用不可能に変わる。ただし、ゴールまで2周を切ってからのリスタートでは使用が許可される。
*昨シーズンまでだと、1回ボタンを押すとそれぞれのコースで規定された時間に渡ってパワー・アップされていたが、今シーズンからはプッシュ・トゥ・パスの効果が得られている時間をコントロールできるようになる。15キロパスカルのブースト圧アップ=およそ60馬力の上昇を、ドライヴァー(及びチーム)はより戦略的に活用することが可能になる。
●シボレー・デトロイト・ベル・アイルGP=ダブルヘダーの予選は、どちらもプラクティス・タイムでグループ分けを行い、2グループで競われる=グループ・セッション式に変わる。どちらも予選は12分間で、最低5分間のグリーン・フラッグ・タイムが保証される。
*レース#1の予選は3ステージでのエリミネーション方式だったが、両レースともグループ・セッションになる=デトロイトでは3ステージの予選が観られなくなるということ。
●ストリート及びロードコースでのイベントでは、走行初日のプラクティス開始時刻を午前11時と午後3時(現地時刻)に原則固定。走行時間は45分。
*イベントによってスケジュールがバラバラ……という状況から少し脱却。インディーカー・シリーズではコース・ヴァラエティが多く、ナイト・レースの数も少なくないので、これ以上を望んでも無理。ストリート及びロードコースだけでも走行開始時刻が固定されれば、エントラント(やオフィシャル)としてはシンプルでわかり易いので歓迎だろう。メディアとしても「明日は何時からだっけ?」と調べなくて済むようになるので、おおいに助かりま~す。我々のことなど一切考慮せずに決まったことでしょうけど。
以上
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