2013年、インディー500を制したKVレーシングがインディーカーから去ることに Photo:INDYCAR(Jim Haines) |
先頃のフェニックス合同テストに参加しなかったKVSHレーシングの活動停止が明らかになった。2月16日、KVレーシング・テクノロジーの共同オーナーであるケヴィン・カルクホーヴェンとジミー・ヴァッサーが以下の声明を発表したのだ。
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) |
「この14年間に渡るKVレーシング・テクノロジーの活動に感謝の意を表してくれたすべての人々に対し、御礼をしたいと思います。73歳になる私は、チームの人々が得るに値するだけのサポートや労力を提供し続けることが難しいと感じました。インディーカー・シリーズ参戦、2シリーズ融合の手助け、そして勿論インディ500での優勝と、私はとても楽しい時を過ごしました。インディーカー・シリーズはマーク・マイルズとジェイ・フライのリーダーシップの下で上向いており、未来は明るいものであると確信しています。今後も新しいオーナー、スポンサーを後押しする分野において、私にできる限りの支持は引き続き行うつもりです。特に、リカルド・フンコスに対し、私たちはサポートをするつもりです。シリーズをフォローし、KVRTの応援をしてくれたすべてのファンのみなさんに、私は心からの感謝します。どうぞ私たちの素晴らしいスポーツを更に広めて行くようにしてください」とカルクホーヴェンは語った。
「支えてくれたファンに最大の謝意を表したい」
カルクホーヴェンとヴァッサー Photo:INDYCAR(Chris Owens)) |
1996年にPPG/CARTインディーカー・ワールド・シリーズでチャンピオンとなり、2004年にPKVレーシング(KVSHレーシングの前身)の共同オーナーとなったヴァッサーは、「私たちのチームを長年に渡ってサポートしてくれたすべてのファンに、最初に、そして最大の謝意を表したい。私がドライバーだったうちに、チーム・オーナーへと移行する特別なチャンスを与えてくれたケヴィン・カルクホーヴェンにも感謝したい。私はこのチームの一員であったことを誇りに感じ、成功を手に入れるべく緊密に仕事をした偉大なるドライバーやスタッフの人々との思い出を大切にする。多くのアップ&ダウンもあった旅だった。しかし、私が常に思い出すのは2013年のインディ500優勝だろう。インディーカー・レースは25年間に渡って私の人生の一部分だった。それは私の魂の中にあり、今後の自分が何をして行くのかも楽しみにしている」とコメントした。
カルクホーヴェンのコメントにあったフンコス・レーシングというのは、インディー・ライツやプロ・マツダといったステップ・アップ・カテゴリーで活躍中のチーム。昨年のインディー・ライツではカイル・カイザーをシリーズ3位に食い込ませた。オーナーはアルゼンチン出身のリカルド・フンコス。彼らはインディアナポリス近郊からインディアナポリス・モーター・スピードウェイのすぐ側の大型ワークショップへと移って来ており、今年のインディー500へのスポット参戦を計画中だ。2台のエントリーを行うプランさえあるようで、そのうちの1台には前出のアメリカ出身インディー・ライツ・ドライバー=カイザーが乗る見込みだ。彼らはKVレーシング・テクノロジーの所有していたマシンを購入するのだ。同じくインディー・ライツに参戦中
のカーリンがKVSHレーシングとジョイント、あるいはマシン及びエクィップメントを購入してインディーカーへとステップ……という話もあったが、そちらは立ち消えとなった模様。
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