2016年4月8日金曜日

2016 INDYCAR ニュース 4月6日:インディアナポリス・モーター・スピードウェイで2016エアロ・キット装着マシンがテスト

トップタイムをマークしたのはマルコ・アンドレッティ Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
15人のドライバーが参加、合計500ラップ以上を走行

 4月6日、ヴェライゾン・インディーカー・シリーズはインディアナポリス・モーター・スピードウェイの伝統ある2.5マイル・オーバル・コースで合同テストを開催し、シボレーとホンダの様々なスペックのスーパー・スピードウェイ用エアロ・キットの性能チェックを行なった。
 第100回インディアナポリス500・プレゼンテッド・バイ・ペングレイド・モーター・オイルを来月末に控え、参加した15人のインディーカー・ドライバーたちは、雨による中断と強い風という難しいコンディションに晒されながら、合計500ラップ以上をこなして価値あるデータの収集を行った。

2016年4月6日水曜日

2016 INDYCARレポート:インディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズ第3戦

インディー・ライツ30周年

 フェニックス・インターナショナル・レースウェイは、今シーズンの3レース目......だが、アメリカン・レーシング・シリーズ(ARS)というすごい名前だったルーツが最初のレースを行ったのが、ここフェニックスだった。1986年の4月2日のこと。今日と日付まで一緒で、晴れて30周年となった。インディー・ライツと呼ばれるようになったのは1991年だけれど、当時はCARTシリーズの傘下で、そちらは2001年で終了。2002年からはIRLの支配下でインフィニティ・プロ・シリーズとして再スタートして、2008年にまたインディー・ライツと呼ばれるようになった。

2016年4月4日月曜日

2016 INDYCARレポート R2 フェニックス Race Day 決勝:ウィル・パワーとファン・パブロ・モントーヤの第2戦


モントーヤをも襲った右フロント・タイヤのトラブル


 ポール・ポジションからトップを守り続けていたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が40周目にタイヤ・トラブルでピットに向かうと、その前の23周目に予選2位だったトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)パスして2位に浮上していたファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)がトップに躍り出た。開幕戦セント・ピータースバーグで勝っているモントーヤが連勝か? そうなったら去年以上に大きなポイント・リードをライバルたちに突きつける事になる……と考えていたが、モントーヤもカストロネヴェスと同じく右フロント・タイヤのトラブルでピットロードへと滑り込み、周回遅れに陥った。

2016年4月3日日曜日

2016 INDYCAR レポート R2 フェニックス Race Day 決勝:フェニックス・ウィナーはスコット・ディクソン

今回の優勝はディクソンにとってフェニックスでの初勝利でもあった Photo:INDYCAR (Chris Owens)

ディフェンディング・チャンピオンのディクソン、今季初優勝

 夕方の6時15分にスタートした2016年ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ第2戦デザート・ダイアモンド・ウェスト・ヴァレー・フェニックス・グランプリでは、予選6位でグリッド3列目の外側からスタートしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が今季初優勝を飾った。
 太陽がターン1のグランド・スタンドの向こうに落ち、気温も路面温度も下がって行く中での戦いでは、予想されていたとおりにオーバーテイクがあまり見られなかった。ダウンフォースが大き過ぎてマシンは安定し、タイヤの摩耗も少なかったために、スティント終盤でもラップ・タイムのダウンは小さかった。

2016 INDYCAR レポート R2 フェニックス Race Day:ウィル・パワーの戦いぶりは?

予選順位9位のパワーは、今季初の決勝でどんな走りを見せるのか? Photo:INDYCAR (Chris Owens)
開幕戦決勝キャンセルから窮地に??

 ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、予選は9位と意外に振るわなかった。
 ウォーム・アップは19秒6882で、予選3位になったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)より速かったが、アタック1周目のターン1~2で大きく“リフト”(=アクセルを戻した)。2周目に若干のスピード・アップはしたものの、それでは全く不十分で、グリッドは5列目に。

2016 INDYCAR レポート R2 フェニックス Race Day:佐藤琢磨に5分間の走行許可

決勝前のシステムチェックで走行時間確保に成功

 インディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズのレースが終了した後、ヴェライゾン・インディーカー・シリーズはシステム・チェックの時間が5分間予定されていたが、この時間帯を利用して、AJ・フォイト・エンタープライゼスのエントリー1台目=14号車=佐藤琢磨には特別に、この5分間で走行を重ねることが許可された。他のエントリーはシステム・チェックを行ってよく、琢磨だけは連続周回をしてマシンのセッティング確認を行えることになった。チームのリクエストだった10分間は与えられなかったが、交渉成功で、5分間は手に入れたわけだ。

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R2フェニックス Day1終了後:「レース前に走行時間を取れるようにチームが現在交渉中です。明日は後方グリッドからのスタートになりますが、完走を目指します」

オートグラフ・セッションでは元気な姿を見せた琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones)
「ホンダが今日3台クラッシュしていますが
それはみんな同じ原因だと思います」

Jack Amano(以下――):走行開始から僅かに6周目でアクシデントが起こってしまいましたが?

佐藤琢磨:いや、もっともっと前ですよ。3周目でしょ。インストレーション・ラップをやって、また出てったから2周目で、でも目の前にクルマがいて詰まったからバック・オフして1周して、また加速して、予選シミュレーションのグリーンになる前のラップでクラッシュが起きたんだから(実際には計測ラインを5回通過=5周した直後のターン1でアクシデント)。

――予選シミュレーションだったんですね。

佐藤琢磨:はい。でも、新しいパッケージの計算が全然合ってなかった。ホンダが今日3台クラッシュしたけれど、それはみんな同じ原因だと思います。

――テストの時とエアロ・セッティングが違っているということですね?

佐藤琢磨:そうです、違います。

2016 INDYCARレポート R2 フェニックス Day1 ファイナル・プラクティス:予選に引き続き最速はエリオ・カストロネヴェス

バックストレッチを快走するカストロネヴェス Photo:INDYCAR (Richard Dowdy)

モントーヤ2番手でペンスキーがワン・ツー

 明日の決勝スタート時刻である夕方6時15分にファイナル・プラクティスはスタートした。30分間のセッションだ。ここで最速ラップ=19秒7495をマークしたのはポール・シッターのエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)だった。56周もこなしたうちの終盤の54周目にベストは記録された。
 2番手には開幕戦ウィナーで予選は3位だったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)=19秒7526。ペンスキーのヴェテラン2人が、0.0031秒差のワン・ツーだった。