ブレンボに代わってアメリカのパフォーマンス・フリクションが採用に
ワトキンス・グレン・インターナショナルでの走行初日、インディーカーは来年から全出場マシンのブレーキが、これまでのブレンボ(イタリア)からパフォーマンス・フリクション・コーポレーション=PFC(アメリカ)にスイッチされると発表した。契約は複数年だ。
PFCのウリはより安定したストッピング・パワー
PFCはブレーキをインディー・ライツなどに供給して来ており、今シーズンに入ってからインディーカーがエントラントにテストを許可。ミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでレースの1週間ほど前に行われてテストから幾つものチームがトライした。そして、ドライバーたちからインディーカーの得たフィード・バックはとても良好だったという。「PFCは、ブレンボよりも大きなストッピング・パワーではなく、より安定したストッピング・パワーを提供します。それが可能だからインディーカーに採用されることになりました」とPFCのモータースポーツ・ディレクター、ダリック・ドンはコメントしている。
「最初に大きな踏力が必要でイニシャル・バイトが良くなかった」と琢磨
インディーカーが2012年からダラーラIR12(=DW12)というシャシーを導入し、同時にカーボン・ブレーキを全コースで使うようになった。このシャシーは現在も引き続き使用されている。そして、ダラーラは同じくイタリアのブレンボ製ブレーキをIR2以前から採用して来ていたが、2017年からはPFCのワンメイクに切り替わる。インディーカーではタイヤや燃料などと同様にブレーキ・メーカーの競争は許されていない。
ミッド・オハイオでPFCブレーキをテストした佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、「イニシャル・バイトが良くなかった。最初に大きな踏力が必要なので、僕らのように軽量のドライバーには良くないかも。ただ、そうしたフィーリングを得たのは、ユーズド・パーツが回って来てのテストだったからなのかもしれない。新品からの使用ならフィーリングは違う可能性もある」と印象を語っていた。
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