2016年9月17日土曜日

2016 INDYCARレポート 第16戦 ゴープロ・グランプリ・オブ・ソノマ Day1 プラクティス2:午後のセッションもエリオ・カストロネヴェスが最速! パワー2位、パジェノー3位

初日のトップタイムを譲らなかったカストロネヴェス。チームペンスキーとしてランキング1-2-3を目指す Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大
カストロネヴェス「すべて順調に進んでいる」
 プラクティス1に最速ラップ=1分17秒3298をマークしていたエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)が、午後のプラクティス2では1分16秒6678を叩き出しして2セッション連続トップとなった。走行ラップ数は11周と今回も少な目だった。

  「マシンがコンディションにマッチした仕上がりになっている。先週のテストを終えた時点で、今回のレースに対する自信を掴んでいた。多くのテスト項目をこなせたからだった。今日最速だったのは、その成果だ。今日は先週のテストの続きといった感じ。物事はすべて順調に進んでいる。チャンピオン争いをする2人は、2人それぞれが自分に与えられた課題を解決しなければならない。しかし、もし自分が力になり、結果としてチーム・ペンスキーのランキング1-2-3が達成できたなら、それが最高のシナリオだ。自分にはタイトル獲得の可能性はないけれど、チーム・ペンスキーの創立50年に相応しい結果と言える」とカストロネベスは語った。

ペンスキーの3人だけが16秒台をマーク
 2番手につけたのはポイント2位につけるウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。プラクティス1ではエリオと同じく4周しか走らなかったウィルだが、プラクティス2では13周を走行。ベストは1分16秒7072だった。エリオとの差は0.0394秒しかなかった。


Photo:INDYCAR (Richard Dowdy

 3番手はポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。ベストは1分16秒9757だった。チーム・ペンスキーのドライバーたちだけが1分17秒を切って1-2-3。これはシボレーのトップ3独占でもある。

アンドレッティ。オートスポート勢、ここにきて好調
 4番手に来たのはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)。ベストは1分17秒0569。トップとは0.3891秒の差があるが、3番手のパジェノーとの差は0.0812秒と小さい。
 5番手はハンター-レイのチームメイトのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)=1分17秒0817。アンドレッティ勢の好調は保たれている。
 6番手はファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)=1分17秒1836、7番手はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)=1分17秒1905、8番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)=1分17秒1968。この3人のタイム差は僅かに0.0132秒!

若手二人が元気なチップ・ガナッシ
 9番手はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)で、10番手はマックス・チルトン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)と、G2(ガナッシ第2チーム)の若手コンビが大先輩2人より速いラップをマークした。2005年ソノマ・ウィナーのトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ/優勝時はアンドレッティ・グリーン・レーシング)は1分17秒4262がベストで14番手。2014、2015年の2年連続でソノマで優勝しているスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は1分17秒7009のベストで16番手だった。

佐藤琢磨、午前中のベストを更新できず17位
使えるタイヤセットの中でのセッティング向上に苦心
 

Photo:INDYCAR (Joe Skibinski)
  佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分17秒7229と暑くなった午後に午前中の自己ベストを上回れず17番手。チームメイトのジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分17秒4910がベスト(琢磨より0.2319秒速かった)でカナーンとディクソンの間の15番手だった。プラクティス1はスムーズな出足に見えていたが、プラクティス2での進歩が小さく、「プラクティス2はあまり良くなかった。セッティングが良くなった部分もあったけれど、逆に悪くなってしまったところもあって……。明日も使えるタイヤのセット数には限りがある中でマシンを良くしていかないとならない。もちろん、小さなセッティング変更で大きなゲインが得られることも充分に考えられる状況だ」と琢磨は話していた。
 プラクティス1で3番手だったグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、プラクティス2では中古タイヤのみの走行だったこともあって、20番手に沈んだ。プラクティス1で6番手と好調に見えていたミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)もプラクティス2では21番手のブービー賞だった。
以上

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