午前に引き続き快走を続けるディクソン。新装なったグレンの高速ぶりは、彼をして「速すぎて、休む間もない」と語らしめるほどだ Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
プラクティス2は2時間もの長さがあった。天気は同じく快晴。気温摂氏22度で走行は始まった。最速ドライバーはプラクティス1から変わりなく、午後もスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)だった。セッション終了まで7分というところでウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がトップに立ったが、チェッカード・フラッグが振られるまで1分を切ってからディクソンがただ一人1分23秒を切る1分22秒8740をマークしてトップを奪い返したのだった。
「前回のワトキンス・グレンよりも6秒も速い!」
「前回レースを行ったときと、今とではコースがまったくの別モノになっている。前はもっと2速や3速を使うコーナーが多かったが、今はメチャクチャ速くなっている。特にターン10と11、バス・ストップ・シケイン、そしてカルーセルと呼ばれるコーナーだ。ブーツ・セクションへとアプローチするコーナーも速い。ラップ・タイムはほぼ6秒も縮まっている。明日の予選でレッド・タイヤを装着したら、もっと速くなる。今日はコンディションも良かった。タイムの出易い涼しさになっていた。事前テストの時は気温も高かったし、タイヤのコンパウンドも違っていて、ベストは1分24秒台だった。これだけ速いとドライビングも大変だ。このコースには休める場所もない」とディクソンは話した。
どこまで速くなるのか!? 出場22人が全員午前中の自己ベストを更新!
涼しいコンディションが保たれたところへ路面にラバーが乗り、出場22人全員がプラクティス2で自己ベストの更新を果たしていた。そして、2番手はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)のものとなった。セッション終了と同時にチームメイトのパワーを抜く1分23秒0327を自身の36周目に出したのだった。ただし、ディクソンとの間には0.1587秒の差があった。
「コーナーでのGがすごい。頬の肉が片方に引っ張られるぐらいだ。ディクソンがすごく速いが、少しずつ彼との差を縮めて行くことができている。それにしてもこのコースは速い」とカストロネヴェスは語っていた。
3番手はポイント・ランク2位のパワー=1分23秒0717で、4番手はポイント3番手のトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)による1分23秒1692。コンマ3秒以内に二強のドライバーが4人ひしめき、5番手にはファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が1分23秒3646でつけた。ここまでがシボレー勢だ。
ホンダ勢トップは6番手のホウクスワース
ホンダのトップはジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)だった。事前テストなし、ワトキンス・グレンを走るのは今日がまったくの初めてながら、ホウクスワースは33周を走ったうちの26周目に1分23秒4463をマークしてトップ6入りを果たした。
7番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の1分23秒5973で、8番手はジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)=1分23秒6279。9番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)の1分23秒6582で、トップ10最後のスポットの10番手はルーキーのマックス・チルトン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)の1分23秒7107だった。
ポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は0.8730秒もトップから離された1分23秒7470がベストで11番手だった。チームメイト3人から少し離れたポジションともなっている。
佐藤琢磨は36週走行して12番手
2カー体制で異なるセッティングをテスト中
12番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。タイヤは2セッションで3セットを投入。36周をこなし、最後の3セット目で最後のアタック・ラップとなった36周目に1分23秒7894をマークした。走行を重ねる毎にラップ・タイムが着実に縮まって行く、安定した2セッションを今日の14号車陣営は送った。ホウクスワースの方が速かったが、それは2カー体制で異なるセッティング・アイテムを試しているからだ。「2時間のプラクティスがあったことでマシン・セッティングをうまく進めることができている。ジャックが今回はとてもうまく行っているので、今日はお互いのマシンに関する情報を交換するのも楽しみだ」と琢磨はコメントした。
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