キー・ホール・ターンと呼ばれるターン2を行くディクソン Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
陽が出ると暑いが、曇りがちの涼しいコンディションでのプラクティス3だった。
昨日の雨で路面のラバーは流されてしまったが、23℃と気温の低いコンディションによってか、インディーカーのラップ・タイムは更に短縮された。トップ5が1分4秒を切った。ブラック・タイヤ装着で。昨日の路面はプラクティス1での最高が39℃、プラクティス2が42℃だったのに対し、今朝は32℃だった。
スコット・ディクソン、驚異の1分3秒744!
トップはミッド・オハイオ・キング=過去5勝のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。1分3秒7244にはピット・エリアで驚きの声が上がっていた。昨日のプラクティス1で出した自己ベストより0.7秒以上も速く走ってみせたのだ。トップ争いをしていながら、これだけ大きなゲインを達成してしまうのだから、やはり何かミッド・オハイオで見つけ出すべきポイントを彼らはしっかりと把握しているということだろう。2番手はポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)による1分3秒8938。ディクソンとの差は0.1694秒だった。
3~5番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)で、ここまでが1分3秒台に入った。ガナッシとペンスキーの牙城にニューガーデンがただ1人食い込んでみせた。6番手はマックス・チルトン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)。今日はこのF1経験を持つルーキーが上位に来た。ここまでがシボレー勢だ。
ホンダ勢最速は7番手のレイホール
予選は暑さへのアジャストがカギか
7番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。プラクティス2でもホンダ勢トップだった彼は、プラクティス3では1分4秒0764がベストだった。8番手はチャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)で、その後ろの9、10番手にジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)とライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)とホンダ勢が2人続いた。トップ10にポジションを得たホンダ勢は3人だった。
午後がどれだけの暑さになるかはわからない。暑くなれば、今朝の涼しいコンディションでの速さが、そのまま予選結果に反映されるとも限らない。路面のグリップが目まぐるしく変わるミッド・オハイオ・スポーツ・カー・コースでは、動く標的(=コンディション)に対してマシン・セッティングをどれだけ的確にアジャストできるかが勝負の鍵を握る。
佐藤琢磨、21番手と苦戦! ホウクスワースも20番手
苦戦中の琢磨&フォイト陣営。 |
「タイムは上がっていませんが、マシンは進化しています」
「依然としてタイムは良くありませんが、マシンは昨日に比べて大きく向上しました。安定感もあるものになっています。自分たちとしては大きな進歩をしているんですが、ライバルたちの伸びがそれより大きい。予選に向けてできることは限られていますが、今のセッションで僕と少し違った方向性のマシンで走っていたジャックのものとデータを見比べて、予選をどう戦うか決めたいと思います」と琢磨は話していた。
予選開始は午後2時。2~3時代の降雨確率は40パーセント強。琢磨は不運にも断然厳しいグループ2に組み入れられている。
0 件のコメント:
コメントを投稿