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| Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
こっちの方がよかったことが確認できました」
Jack Amano（以下――）：昨日と比べて状況が好転したのですね？
佐藤琢磨：はい、よくなりました。
――何をどう変えた……というか、どんな対処がされたんですか？
佐藤琢磨：もう切り捨て御免！ みたいな感じで、とりあえずイチかバチかで……まぁ、セオリーには則ってるんですけども、これまでヨシと思ってやって来たことが裏目に出ていたので、その逆を試すしかなかったですね。まぁ、良いことと悪いことと両方あるんですけど、このサーキットのコンディションでは、こっちの方がよかったっていうことが確認できました。乗り味も良くなってスタビリティも上がったし、踏んで行けるようになった分、ラップ・タイムも安定して、二種類あるタイヤを両方試して、両方とも昨日とは全然違って上位の方につけることができました。初日に戻ったようなカンジです。少なくとも自分の予選のタイムを10周ぐらい走ったタイヤと、燃料も多く積んだ状態で記録できたのだから、全然良くなっていると思います。
「ブラックを2セット使用か、レッドを2セット使用か……？
僕はレッドを２回使いたいなと思います」
――今日は普段よりレッド・タイヤをトライしているチームが多かったんですが、理由は何が考えられますか？
佐藤琢磨：どっちのタイヤがレース・タイヤとして適しているのか見たかったんでしょうね。クリアな答えがまだみんな出てないんだと思います。去年はブラックを2回使っていたし、それ以外の年はレッド２回だし、リザルトが混ざっているのでね。上位陣でもたくさんのチームがレッドを使ってました？
――はい、多かったです。
佐藤琢磨：あと、今回のレースは完全なる2ストップ・レースだってこともありますね。フレッシュ・レッドを全員が1セットは持っているので、基本的には予選で使ったレッドはもう要らないから、それを使っちゃっていい、と。他のサーキットみたいに3ストップになる可能性のあるところでは、レッド・タイヤを温存しなくちゃいけない。
――佐藤選手の感触としては、レッドとブラック、どうでしたか？
佐藤琢磨：レッド・タイヤは3周したところで赤旗になっちゃって、最後にまた1周をしただけなので、タイヤの摩耗、でグラデーションを見ることができてないんですよね。まぁ、感触としてはレッド・タイヤの方が瞬発力があるので速いんですけども、レッドだとタイヤのたわみ方が違ってマシンの傾き、前後の傾き＝レイクが変わっちゃうんですよね。それをブラックに合わせるのか、レッドに合わせるのか……。だから、ブラックを2セット使って戦うのか、レッド2セットで行くのかによって調整をして行かなきゃいけないです。僕らはレッドが2セットがあるので、どう考えても、レッド2回使いたいなと思います。レッド・タイヤがよく働くような、そっち寄りの方向に、ちょっとこれから慎重に調整をしようかなって考えてます。
――後方スタートなので、1回ピット・ストップを多くして……っていうのは発想的にはありますよね？
佐藤琢磨：もちろん、イエローを使って……というのはね。スタートから10周しても20番手とかで何もなんなかったら、確かに、そういう風に作戦を変えて行くことを考えなくちゃいけないかもしれないですね。まぁ、ちょっとそれは様子を見ながら……です。
――スタートがやりづらそうなコース・レイアウトですが、そのあたりは？
佐藤琢磨：先頭からの5列ぐらいしか2列を作れないんじゃないかな？ 僕らはコーナーの中でスタートを迎えるので、どれだけ抜いて行けるかわからない。でも、ターン1までが近いのでアクシデントが起こる可能性はありますよね。そういう意味では、後ろから行く僕らとしては、そういうのはシッカリと避けるようにして行きたいです。
以上
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