2016年6月11日土曜日

2016 INDYCAR佐藤琢磨コメント 第9戦ファイアストン600 Day1 プラクティス1:「ハイ・バンクのテキサスは車高が全然合わなくてダメでした」

Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「テストに来てないっていうのは大きかったですね」

Jack Amano(以下――):イエローで30分ぐらい走れなかったプラクティス1、どうでしたか?

佐藤琢磨:いやぁ、ちょっとテストに来てないっていうのは、やっぱり結構大きかったですね。少し前までの、同じシャシーを使い続けている時代だったら前年度、前々年度のデータがあるので、コースに来る時にはもうクルマがほとんどできていて、ちょっと調整するだけでよかったんだけど、やっぱり今年は去年からエアロ・パッケージも変わっているし、ドーム・スキッドもついているし、もうフィロソフィが全然変わっちゃったので、確かに、インディー500である程度のマッピングを含めて、クルマ作ればどうなるというのはわかったとはいえ、やっぱりハイ・バンクのテキサスに来ると負荷のかかる方向が違う。ここではバンクに入ってから垂直にかかるので、車高が全然合わなくて、最初は1周走ってピット、次は2周走って入って、また2周走って入って……と全然ダメでしたね。ウチとデイル・コイン・レーシングだけでしょ、エアロ・テストに来なかったのって。それ意外のチームは1日のテストをやっている。その違いがすごく大きかった。ウチらはその差を追っかけている間にプラクティスが終わっちゃった感じ。だから、セッティングの方向性を大きく振って方向性を見ただけで全然まとまってない。
――最後からふたつ前ぐらいのアウティングで良いタイムが出てましたが?

佐藤琢磨:アレはインチキ。超ドラフトありの”親の仇”の1周しかできなかった。歯を食いしばっても1周しかできなかった。

――1周しか速く走れず、次のラップは大きくダウン?

佐藤琢磨:そう。もうできない、できない。207mphぐらいだったでしょ?

――タイヤがショート・ライフになっちゃってる?

佐藤琢磨:すごいショートですね。今回、右側タイヤがポコノのスペックなんですって。だから去年と違うんですけど、ドカン! と(グリップが)落ちます。

――一昨年だかにも、”右のリヤ・タイヤのグリップなくなる”という症状で悩みましたが?

佐藤琢磨:そうでした……が、今年はもう全部なくなっちゃうんじゃない。丸坊主。
「今はフルにレース用セッティングでした
予選用トリムは、ちょっとウィッカーとるぐらい」


――もう次は予選ですが?

佐藤琢磨:ありえない! 予選の「よ」の字も知らないもん。今はフルにレース用セッティングでした。多分、予選用トリムはできないな、危なくて。ちょっと、ちょっとウィッカーとるぐらい。最後に出した214mph、トウを使ったけど。アレが出たら御の字じゃないすかね。単独じゃ出ないもんね、212mphぐらいしか。

――去年のポールポジションは218mph台半ばでしたが?

佐藤琢磨:今のセッションでトップ・グループだった人たちは行けるんじゃないかな。TKが216mphとかでしょ。でも……どうかな? 218mphは行けるのかな?

――あと、今日は風が強めでもあります。

佐藤琢磨:イヤですね。大っ嫌いですね、テキサスの風は。危ないよ、ここ。めっちゃくちゃバンピーだし。ピットの入口と出口もひどくて、頭がパチンコ球になっちゃう。

――コクピット内でアチコチぶつかって? 先週のデトロイトでは眼球が飛び出そうとのコメントでした。

佐藤琢磨:そう。で、ここはパチンコ球。ダカダカダカダン……て。

――暑さはどうです?

佐藤琢磨:暑い! 暑いし、危ない。2周目にシャヴェスがぶつかっちゃったけど、アレは白線に乗っちゃったからでしょう。白線広くなってるから気をつけろよってドライヴァーズ・ミーティングで言われてたのに。

――線を新しく塗り直してある?
佐藤琢磨:そうですね。しかし、こんなに恐ろしいクルマは久しぶり。でも予選、頑張らないと!
以上

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