2016年6月12日日曜日

2016 INDYCARレポート 第9戦ファイアストン600:エアロ・キット組み合わせいろいろ

予選時のカストロネヴェスのマシン。左右のサイド・ポットが異なり、ホイール・ガード上のウィングレットを装備していない Photo:Masahiko Amano クリックして拡大
エアロ・セッティングの考え方の違いで
チームごと、セッションごとに多くの仕様が登場


 2015年に導入されたエアロ・キットは、今年になって新パーツも登場、バラエティが増え、その組み合わせがチームによって違ってきている。特にその傾向が顕著なのがシボレー勢。テキサスではプラクティス1、予選、プラクティス2で、1人のドライバーが3パターンで走っているケースもあった。これは見えているメジャーなパーツのみでの違い。見えない部分での差異はもっと色々あるはずだ。ウィングの角度も違えば、ウィッカー類のサイズ、装着している場所も違う。テキサスで、できる限りでチェックしてみた結果が以下。


プラクティス1

シボレー軍団
スーパー・スピードウェイ用ホイール・ガード+小型ウィングレットを両サイドに=9台
ファン・パブロ・モントーヤ
エリオ・カストロネヴェス
マックス・チルトン
スコット・ディクソン
トニー・カナーン
セバスチャン・ブルデイ
ウィル・パワー
ジョセフ・ニューガーデン
シモン・パジェノー

ウィングレットなし=2台
エド・カーペンター
チャーリー・キンボール

 シボレーはサイドポッドがスーパー・スピードウェイ用(=長い)と、ロードコース用(幅が狭く、短い)の2種類がスーパー・スピードウェイで使えるので、短いロードコース用にホイールランプ……というパターンもアリ。こちらは全車のチェックができなかった。

ホンダ勢
スーパー・スピードウェイ用ホイール・ガード+その上部に小型ウィングレットを両サイドに=9台
ジェイムズ・ヒンチクリフ
ミカイル・アレシン
佐藤琢磨
グレアム・レイホール
コナー・デイリー
カルロス・ムニョス
マルコ・アンドレッティ
ライアン・ハンター-レイ
ジャック・ホウクスワース

ロードコース用ホイール・ガード+一体型的な大型ウィングレット(両側)=1台
アレクサンダー・ロッシ

ウィングレットなし……で、2周でクラッシュ……・=1台
ギャビー・シャヴェス

予選では全車のチェックできなかったが、2位になったディクソンが両サイドとも長いサイド・ポッドで、ウィングレットなしだったのに対して、3位となったカストロネヴェスは、左サイドが短いサイド・ポッド+タイヤ・ランプ+ウィングレットなしで、右サイドは長いサイド・ポッド+ウィングレットなしと、ビッグ・チームふたつで明確な違いが出ていた。

プラクティス2
シボレー勢のウィングレット
スーパー・スピードウェイ用×両サイド
チルトン、カナーン、ブルデイ、カーペンター、ニューガーデン、キンボール

左:ロードコース用、右:スーパー・スピードウェイ用
ディクソン、カーペンター(こちらもテスト)、パジェノー、パワー、

左:スーパー・スピードウェイ用、右:ロードコース用
カストロネヴェス

左:スーパー・スピードウェイ用、右:なし
モントーヤ

実に色々あり。ウィングレットが大きければダウンフォース大、小さければ少なく、ナシならもっと少ない……というのが基本だが、ロング・スティントでのバランスや安定感を重要視してアレコレと試行錯誤がされているようだ。
以上

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