レイホール、僅差でニューガーデンを抑える
ファイナル・プラクティスは夕方6時45分に始まった。全車が一斉に走行するセッションでは、他車のトウが影響するケースが出てくるため、ここでの速さがそのままレースでの好パフォーマンスに繋がるとは限らない。しかも、決勝スタートは夜8時35分で、ファイナル・プラクティスの終了時点よりも更に後。レースの中盤から終盤には気温、路面温度ともに低くなるため、出場チームは想像力を働かせてセッティングを決定する必要がある。
とは言うものの、ファイナル・プラクティスでのスピード及び順位は、悪いより良い方がマシ。そして、このセッション最速はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のものとなった。プラクティス1、予選ともに13番手と振るわなかったレイホール二世だが、全車がレース・セッティングのファイン・チューニングを行うセッションで213.935mphを記録した。2番手は予選5位だったジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)による213.318mph。両者の差は僅かに0.0708秒しかなかった。
ホウクスワース、佐藤琢磨が5、6番手に!
3番手は予選11位だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)の212.981mphで、4番手は予選10位だったトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)の212.786mph。そして、5番手は予選20位のジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)による212.604mphだった。
ホンダは今季2回目のポール・ポジションをカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)が獲得したが、ファイナル・プラクティスでもトップ5に3人が入っていた。さらに、予選4位だった佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)がチームメイトのすぐ後ろの6番手で、7番手には予選12位だったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)がつけた。
タイヤの摩耗に納得しない琢磨
琢磨は予選でのパフォーマンスが良く、ファイナル・プラクティスもスピードとポジションだけ見れば上々だったが、内容的には決して満足の行くものにはなっていなかった。パックでのスピードでは競争力を欠いていた。「今のセッティングでは、タイヤの消耗が早い。3周目にはもうグリップが落ちていた。ここからセッティングを調整する程度では、3周の持ちが6周に伸びるぐらいでしかない。セッティングを大きく変えて行く必要があると思う」と琢磨は話していた。
ペンスキー、上位半分にもはいれず、いよよ状況は深刻
ポール・シッターのカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は12番手と目立たない位置。それよりも驚きだったのは、チーム・ペンスキーの成績。ファン・パブロ・モントーヤによる14番手がトップで、エリオ・カストロネヴェスが15番手。ポイント・リーダーのシモン・パジェノーは19番手で、ウィル・パワーはブービー賞の21番手と、4人全員が上位半分にも入れていなかった。
以上
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