昨年のデトロイトのレース2以来の勝利は、ボビー・アンサーに並ぶ通算25勝目 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
天候:曇り 一時 小雨
気温:24~26℃
KVSHレーシング、スタート後4周でピットイン
レッドからブラックにタイヤチェンジする作戦をチョイス
スタート後4周でレッド・タイヤをブラック・タイヤにスイッチするのは、ギャンブルと呼んでいい作戦だった。そのタイミングでピットすると、3ストップでゴールまで走り切るのが難しいからだ。
しかし、ブルデイとKVSHレーシングはその作戦を選んだ。レッド・タイヤのパフォーマンスが悪いと見ていたことと、トップ・グループとは違った場所を走り続けることで、コース上でのタイム・ロスを減らしたかったのだ。
「クルマはプッシュすればするほど速く走れる仕上がりだった」
Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大 |
ハイ・ペースを保ち、冷静にラップを重ねる。チャンプカーで4年連続チャンピオンになったベテランならではパフォーマンスが勝利に繋がった。
「13周目に燃料を継ぎ足すピットストップを行ったことが勝負の鍵だった」
「13周目にイエローが出た。僕らはそこで燃料を継ぎ足すピット・ストップを行った。あの判断が今日の鍵だった。以来、僕らは常に少しずつトップ・グループとピット・タイミングが違うことになり、彼らがピットに入った時に速いラップを記録することができた。僕らのマシンはブラック・タイヤでとても速いラップを刻めるものになっていたんだ。こうして優勝はできたけど、実は自分たちがどうやってトップまで上り詰めたのか、僕はまだシッカリと把握できていないぐらいなんだ。終盤に入ってからでも、まだ13位を走っていたこともあったぐらいだから。そこから一気にトップに躍り出て、勝つことができた。おもしろいレース展開になっていたと思う。チームのクルーと、作戦の素晴らしさのおかげだ。シボレーのためにも勝てて嬉しい」とブルデイは語った。
Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
今シーズンはこれで7レース目だが、ブルデイはトップ10フィニッシュ4回目。フェニックスで8位、ロング・ビーチとインディー500で9位フィニッシュしていた。第7戦を終えてポイント・スタンディングは14位(185点)。
「確かにギャンブルだった。しかし、常にレース展開は動き続ける。その場その場、局面ごとに決断を下して行かなくてはならない。今日の僕らは正しい判断を下し続けた」とブルデイはチームの勝利を強調していた。
「明日の予選で僕らが前の方のグリッドを確保できたら、ライバルたちにとって手強い存在になれると思うよ」と、ブルデイは今日のレースで大きな自信を掴んだことも話していた。
デイル・コインも作戦的中!コナー・デイリー、2位表彰台獲得!
デイリーはレース終盤、堂々の速さを見せての2位だPhoto:INDYCAR (Bret Kelley) |
コインのチームはまたしても(!)見事な作戦でデイリーを初の表彰台に上らせた。マイク・コンウェイ起用で彼らはデトロイトで優勝したこともある。
佐藤琢磨、我慢の走行で11位フィニッシュ
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は苦しいレースを戦い抜いて、予選結果と同じ11位でゴール。スタート直後からポジションを落とし続け、16、17位辺りに埋もれた時もあったが、脱落者が次々出る中で粘り強く戦い続け、ゴールまで走り切った。レース後に少し強まった雨。もう少し早く、もう少し強く雨が降っていたら、大活躍を見せることができていただろうが……。プラクティス2回、予選1回、そして70周のレースを終えた時点で、まだ琢磨とフォイト陣営は今年のデトロイトで高い競争力を発揮するところまで到達できていない。2014年にはポール・ポジションを獲得し、去年のレース2では2位フィニッシュと、デトロイトを得意としている琢磨とチームなのだが……。
0 件のコメント:
コメントを投稿