2016年6月27日月曜日

2016 INDYCAR 佐藤琢磨コメント 第10戦 コーラー・グランプリ Day2 予選:「最初のプラクティスからマシンを良くできたのは自分たちにとっては大きなポイントです。予選でちょっと実力を発揮できなかったけど、明日のウォーム・アップでいい状態にしたいですね」

「Q2の上の方か、もしかしたらQ3にも
ねじ込めたかもしれない……」

Jack Amano(以下――):予選はQ1敗退となってしまいましたが、何かあったのですか?

佐藤琢磨:マシンが正しくセットアップされていなかったんです。リヤ・サスペンションの確認、チェックを怠ったということです。プラクティス3でダンパーを換えた時に、ダンパーの長さのところでミスがあったんですよ。それを調整した時に間違いが起こっちゃったみたいですね。それがなかったら、今朝の走りからみると、グレアム・レイホールやライアン・ハンター-レイと競り合えていたから、わからないけどQ2の上の方か、もしかしたらQ3にもねじ込めたかもしれない。それが無理だったとしても、こんなに酷いはずがなかった。
「アタックラップに入ってオカシイと思いました」

――プラクティス3からはマシンの変更はほとんどなかったんですよね?
佐藤琢磨:もちろんです。昨日の走行から学んだことで今日に向けてはマシンを大きく変えました。それでマシンはすごく好くなった。それが、予選ではクルマがちぐはぐな動きをしてた。

――走り出した1周目から何かヘンだったんですか?

佐藤琢磨:いや、ウォーム・アップをしている間は気づかなかったけど、アタック・ラップに入ったらオカシイと思いました。6速に入れても全然スピードが伸びて行かなかったし、1コーナーに入ってった瞬間にスピンしそうになったし。だけど、路面温度も気温も上がってたし、それから、朝と違ってグリーンな状態のトラックになっちゃってたじゃない? それに、Q1のグループ1ていつも最初はグリップが無い。そのせいなのかな? と思ってたんです。で、ピットに帰ってきてみると、ブラック・タイヤ装着では4番手のタイムが出ていたでしょ? だから、あまりにもオカシイけど、これで4番手ならみんなも相当苦労をしてんのかな? と思ったわけですよ。そしたら、全然そんなことなかった。レッドでちゃんと走り出したら全然走れなかった。

「レッド・タイヤはいいレースタイヤになるかもしれない」

――マシンの組み上げミスというか、ポテンシャルを発揮をできない予選になってしまいましたが、レッド・タイヤに対する評価、印象は?

佐藤琢磨:2周目に速くなったから、走り方に僕自身が慣れた、おかしなマシンに……ってのはありましたけど、だましながら走った。それでも感じたのは、1周で終わりってタイヤじゃないってことですね。非常に、ある意味でコンシスタント、という印象を受けましたから、もしかしたら明日はレッド・タイヤもいいレース・タイヤになるのかもしれない。

――でも、スタート位置は随分後ろになってしまってますね?
佐藤琢磨:ホント、随分後ろだよ。せっかくピットはこんなに前にいるのに(先頭から4番手=テキサスでの予選順位により)。でも、いい位置だけど、コレって困るよね? 僕が入って来る時って、みんなが出てくタイミングで、みんなにとうせんぼ食らってオシマイってなったら意味ないよね? 泣きっ面に蜂っていうのかな、こういうのは。

「レースでのポイントはダウンフォースの設定です」

――朝のプラクティスで走りが良くなった。それはレースに向けてもポジティヴな面ですよね?

佐藤琢磨:はい。マシンは良くなりましたよ。やっぱり、テストができなかった分だけ出遅れてたけど、色々とトライして、勉強して、結構マシンはよくなったので、それに対しては達成感もありますし、朝のクルマに関しては嬉しかったですよね、昨日もすごく夜遅くまで、9時頃まで残ってやってたから……ピザは食べたけど(笑)。最初のプラクティス2回を走った時には、もうホントに、今週はどうなるのかな? ってぐらい大変だったんですけど、マシンが良くなったっていうのは自分たちにとっては大きなポイントです。予選でちょっと実力を発揮できなかったけど、明日のウォーム・アップで好い状態にしたいですね。レースでのポイントはダウンフォースの設定ですよね。抜くためにはかなり落としてかないといけないけど、落とせば露骨にクルマは滑り出しますから。そこら辺をどういうバランスにさせるのか、明日までに好いところを見つけたいですね。

――オーバーテイク・ポイントはどこになるでしょう?

佐藤琢磨:ここは幾つかありますよね。ロング・ストレート・エンドのヘヴィー・ブレーキングがあるところってことで、王道はターン5だと思いますが、1コーナーでもあるかもしれない。6、7、8はちょっと難しいかな? カルーセルも前にピッタリくっついて行くのは難しいだろうから、ターン12(カナダ・コーナー)も厳しいですかね? となると、やっぱりターン5かな?

――ロードコースとしてはオーバーテイクがし易いレイアウトということで、明日のレース、上位への進出を期待してます!
以上

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