2016年5月15日日曜日

2016 INDYCAR レポート R5 アンジーズ・リスト・グランプリ・オヴ・インディアナポリス Race Day ファイナル・プラクティス:最速はレイホールで、ホンダがトップ3独占

ルーキーのムニョスが2番手タイムをマーク! Photo:INDYCAR (Chris Jones)
真冬並みの気温の中でウォームアップがスタート

 5月のインディアナポリスでは、夏のような日になることも、冬に逆戻りすることもある。「1989年には、インディー500のプラクティス開始日に雪が降ったんだぞ」とべテラン・レポーター氏が言っていた。私の初取材の前年だ。1992年のインディー500決勝日を思い出した。あの日は寒過ぎてクラッシュが多発した。しかし、今日の30分間のプラクティス・ファイナルでは気温が9℃しかならなかった。1992年のレース・デイより気温は3℃ほど低かった。その上、風も吹いていた。
レイホール、ロッシ、ムニョスのホンダ3人が上位独占

 そんなコンディション下で最速ラップを記録したのはグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。タイムは1分9秒6045。2番手はルーキーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の1分9秒6504で、3番手はカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)の1分9秒6626だった。トップ3が全員ホンダ。全員ブラック・タイヤでの走行。3人のタイム差は0.0581秒しかなかった。エンジン、エアロともにシボレーとの差が縮まってきていることが感じられた。
 4番手はポール・シッターのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)=1分9秒7543。5番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)の1分9秒7605。トップ3は逃しても二強から1人ずつがトップ5入りをしてきた。


勢いのあるルーキー勢! 佐藤琢磨は16番手に
 6~10番手は、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、コナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)と続いた。何やらルーキーの威勢がいい。ロッシが2番手(!)で、チルトンとデイリーもトップ10入りしてきた。ついでに書くと、11番手はマット・ブラバム(ピルテック・チーム・マレイ)で、12番手はスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。この2人もルーキー。ブラバムは今回が正真正銘の初インディーカー・レースだ。

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は1分10秒3742のベストで16番手。まだマシン・セッティングを完全に狙ったとおりのものに仕上げ切れていなかった。それでもフォイトの3台の中ではトップだった。4番グリッドから今日の決勝に出走するジャック・ホウクスワースは18番手、アレックス・タグリアーニは20番手だったのだ。


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