トップタイムのハンター-レイ。早くもマシンに十分な手応え Photo:INDYCAR (Waletr Kuhn) クリックして拡大 |
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快晴の下、33台がすべて走行
プラクティス3日目は快晴に恵まれ、正午か夕方6時まで走行が続けられた。雨のために火曜日の走行が流れてしまったため、今日は休む間もなくコース上を多くのマシンが走った。
今日もエントリーしている33台すべてが走り、最速ラップはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がセッション序盤の11周目に記録した39.4388秒=平均時速228.202mphだった。もちろん、ドラフティングを利用してのタイム。今日、2014年ウィナーのハンター-レイは94周も走り込んだ。
2番手は一昨日の初日初日にも2番手だったカルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)。こちらは110周を走行。
アンドレッティ・オートスポートとホンダ勢、3日間総合でも好調を維持
プラクティス1日目にトップ4を独占したアンドレッティ・オートスポートとホンダだが、2日目も彼らは1、2位だった。出足快調だ。2日間を総合すると最速はプラクティス1日目のトップだったマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)のまま。2番手も走行初日のムニョスによる228.945mphで、3番手はハンター-レイの初日のベスト=228.033mphとなっている。アンドレッティ・オートスポートとホンダがトップ3だ。
「ついに十分な競争力を手に入れた」と語るハンター-レイ
「去年のインディで僕らは何もできなかったが、今日、こうして僕らはトップに立つスピードを出せた。ついに十分な競争力を手に入れた。そう感じている」とハンター-レイは手応えを語った。「こうなる時を待ち続けていた。1年間かかった。そして、インディのコースに戻ってきて、世界最大のレースのエネルギーを感じながらマシンのセッティングを進めている。予選用のセッティング、決勝用のセッティング、アレコレを着々と、ひとつずつこなしている。トラフィックでの走行も重ねている。今日はとても楽しい1日だった。一時的に風が強くなった時、ちょっとヒヤリとしたこともあったけれどね」とハンター-レイは上機嫌で語った。
この日3番手のパワー「ホンダ勢はとても強い!」
今日の3番手にはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が来た。こちらは夕方の4時過ぎに記録された。やはり集団の後方を走ってドラフティングを使ってのラップだった。優勝候補の筆頭であるチーム・ペンスキーだが、プラクティス2日間ではあまり目立っていない。今日は、今シーズン3勝でポイント・リーダーのシモン・パジェノーが12番手(226.109mph)、昨年度インディー500ウィナーのファン・パブロ・モントーヤは13番手(225.904mph)、インディ3勝のエリオ・カストロネヴェスは18番手(225.,224mph)だった。
「ドラフティングで6mphぐらい速くなる。だから、今日のスピードなど何の基準にもならない。しかし、多くのマシンが走る集団にうまく入り込み、自分のマシンが乱気流の中でどんな動きをするのかを確認する。どのセッティングが有効で、何が効果ナシなのかを判断することが必要だ。去年に比べてスピードは少し遅いようだ。そして、ホンダ勢は強い。とても強い、と表現すべきか。今年の空力ルールは自分たちの望んでいなかったものだからだろう」とパワーはコメントした。
今日の4番手はジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)=226.998mph。ホンダが1、2番手で、シボレーが3、4番手だったのだ。
5番手以降には、ギャビー・シャヴェス(デイル・コイン・レーシング)、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、タウンゼント・ベル(アンドレッティ・オートスポート)、セイジ・カラム(DDR・キングダム・レーシング)が続き、月曜にトップだったアンドレッティは今日は9番手。10番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・ウィズ・セオドール・レーシング)だった。
今日一番多く走ったのはルーキーのマット・ブラバム(ピルテック・チーム・マレイ)で126周。一番少なかったのはエンジン・トラブルのあったジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)で31周だった。
佐藤琢磨、タイムアップするも22番手
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、57周を走り、22周目の224.696mphで、今日の順位だと22番手。走行初日より速くなっているが、2日間の総合だと順位は24番手となる。3 人目のチームメイト、スポット参戦のアレックス・タグリアーニは88周を走り、224.999mphで20番手と今日はチーム内でトップだった。
「今日はトラブルもあって、考えていたほど走り込めませんでした。それでも、夕方に10台以上のトラフィックでの走行が経験でき、自分たちのマシンのどこをどう直すべきかを知る事ができました。チームメイトは、ジャック(・ホウクスワース)がトラブルでほとんど走れませんでしたが、アレックス(・タグリアーニ)が好い走りをしており、彼とセッティング項目を分担してデータ収集を行なえました。明日はフルに走り、マシンを向上させたいですね」と琢磨は語った。
今日はルーキーのスペンサー・ピゴット(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が午後2時前に今年初めてとなるアクシデントをターン1出口で起こした。ドライバーは無事で、メディカル・チェックを受けてすぐに走行再開に許可が出された。
以上
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