記念すべき第100回インディー500のポール・シッターとなったヒンチクリフ。前日トップの速さは衰えることがなかった Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
ファスト9シュートアウトは、夕方5時過ぎに始まった。気温は28.3℃と高く、路面も45℃あった。
最初のアタッカー、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は、4ラップ平均が229.139mph(ベストは1周目の229.649mph)にとどまった。
カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)は230mph台をキッチリ出してトップに立った(230.287mph)。
3番目のアタッカー、ミカエル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)は229mph台中盤。それでもパジェノーより速かった。
次のジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)が1ラップ目に231mph台を叩き出し、アベレージ230.700mphでトップに立った。
タウンゼント・ベル(アンドレッティ・オートスポート)はチームメイトのムニョスを上回りはしたが、230.481mphで2番手に。
カストロネヴェスは230mph台を出せず
パワー、モントーヤも不発とペンスキー勢は期待はずれな結果に
この後にペンスキー勢が2人アタック。10番手以降の戦いでファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は意外にスピードが伸びていなかった。ファスト9で最初に走ったパジェノーからの情報は得ていただろうが、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)のアタックは229.115mph平均と完全な不発に終わった。この時点での最下位だ。
続くウィル・パワー(チーム・ペンスキー)も229.669mph。4番手止まりで、今年のペンスキー勢はフロント・ロウ獲得も叶わなかった。
トップはニューガーデン=シボレー。2番手はベル=ホンダ。3番手はムニョス=ホンダという状況で、残るは2人。どちらもホンダ・ドライバー。彼らがニューガーデンの数字を上回ることはできるのか、先ずはライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がコース・インした。
ラスト・アタッカー、ヒンチクリフが逆転PP獲得
2014年インディー500ウィナーのハンター-レイは、1周目が230.595mphでニューガーデンの1ラップ目より明らかに遅かったが、2周目にスピード・アップして230.858mphを記録。2周平均でニューガーデンを上回った。3周目は230.738mphで、3周平均は230.730mphで、ニューガーデンの230.700より0.03mph速いだけだった。勝敗を決する4周目、ハンター-レイのスピードは230.401mphまで下がり、アベレージは230.748mph。0.048mphの差で暫定ポール・ポジション獲得はならなかった。
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ギリギリのところでトップに生き残ったニューガーデン。最後のアタッカーは昨日最速だったジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)だ。
1周目は230mph台後半の230.885mph。ニューガーデンの平均よりは速いが、彼の1ラップ目よりは遅かった。
2周目は230.940mphへとアップ。2ラップ平均は230.913mphでトップを維持。
3周目は230.738mphへ少しダウン。それでも平均は230.864mphと、ハンター-レイの3周目終了時よりもニューガーデンに差をつけていた。
そして、勝負の4周目。ヒンチもスピードが下がった。230.450mph……4周平均は230.760mph。0.07mph差でカナダ人ドライバーのインディー500での初ポール・ポジション獲得がなった。
アタックを終え、祝福の人垣の中、ハンター‐レイと握手 Photo:INDYCAR (Mike Finnegan) |
ホンダ、記念すべき第100回インディー500のPP
最後の最後のドライバーによって、ホンダは記念すべき第100回インディー500のポール・ポジションを手に入れた。ホンダのインディー500PPは、2011年以来である。あの年はホンダ・エンジンのワンメイク最後のシーズンで、シボレーとのマニュファクチャラー・バトルが2012年に始めってからは、今回が初めてのPP獲得となる。
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Photo:INDYCAR (Jim Haines) |
ポール・ポジションを逃し、悔しがるニューガーデン
TVインタビューでヒンチクリフと健闘をたたえあうニューガーデン Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
ペンスキー&チップ・ガナッシ、シボレーの強豪チーム、苦境に
Photo:INDYCAR (Jim Haines) |
以上
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