ハイ・ブーストで一気にトップに浮上したパワー Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) クリックして拡大 |
予選を明日に控え、今日の走行は予選用ハイ・ブーストで約50馬力アップ。当然、スピードも一気に上がる。正午にプラクティスが始まると、230mph台が記録され、すぐに231mph台に届いた。さすがにそこから更に伸びて行くのには時間がかかったが、最終的には、夕方の5時前にウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が232.672mphをマークし、今日、そして今月の最速となった。このラップは少しドラフティングのメリットを享受してのものだった。パワーのドラフトなしでの最速ラップは231.339mphだった。
「たしかに、最速ラップはドラフティングを使ってのものだった。しかし、自分たちのマシンが完全な単独走行でもキッチリ速いことは確認できた。セッティングはとても良いものに仕上がっている。ポール・ポジション争いはすさまじい接戦になるだろうけどね。ホンダ勢も今年は強力だ。明日、明後日の予選が楽しみだ。インディーでポールを獲れたら最高だ。それはレースと同じように自分の力で勝ち取らなくちゃならない」とパワーは語った。
「予選は楽しい戦いになる。度胸が試されるだろう」
「昨日まではレース用セッティングがメインだった。大きなダウンフォースをつけたマシンで、5台とかの大きなドラフティングに入ると一気にスピードは上がる。
予選は自分だけ。みんな限界ギリギリで走る。4周連続アタックは本当に難しい。アクセルを踏む足が震え出すのは、ダウンフォースが少し足りないセッティングになっているから。予選はそういうマシンで戦わなきゃならないものなんだ。去年はマシンが宙に浮くトラブル発生で、ルールが少し変わってスピード・ダウンを余儀なくされた。だからこそ、マシンを限界に保って走る今年の予選が楽しみなんだ。楽しい戦いになると思うよ。度胸が試される」とパワー。
2番手には夕方6時のセッション終了間近になってジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)が飛び込んだ。スピードは232.344mph。予選前日になってシボレーが失地挽回。4日間トップを獲ってきていたホンダと立場を逆転させた。
トップ2は譲るも、ハイ・ブースでも揺るがぬ優位
3番手~11番手にはホンダ勢がズラリ!
順調なアンドレッティ・オートスポート。マイケルアンドレッティも笑顔で取材に応える Photo:INDYCAR(David Yowe)クリックして拡大 |
4~7番手はアンドレッティ・オートスポート勢。カルロス・ムニョス(=231.952mph)、マルコ・アンドレッティ(=231.824mph)、タウンゼント・ベル(=231.559mph)、2014年ウィナーのライアン・ハンター-レイ(=231.284mph)の順。ルーキーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・ハータ・オートスポート・ウィズ・カーブ・アガジェニアン)も10番手につたあたりにチームの好調ぶりが現れているが、本当は今日、トップを取りたかったのではないだろうか。大事なのは明後日の順位だが……。
8番手はギャビー・シャヴェス(デイル・コイン・レーシング)=231.136mph。昨日のトップがフロックでないことを証明したカタチだ。9番手はミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)。前出のロッシを挟んで11番手はオリオール・セルヴィア(シュミット・ピーターソン・ウィズ・マロッティ・レーシング)=230.757mph。トップ2はシボレーだったが、3~11番手にはズラリとホンダ勢が並んだ。
ここまでに名前の出ていない注目どころは……:
昨年度ポール・ウィナーのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は12番手=230.465mph。
インディ500/3勝のエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は15番手=230.333mph。
昨年度ウィナーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は18番手=230.051mph。
ポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)は13番手=230.442mph。
2013年ウィナーのトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は20番手=229.753mph。
グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・ウィズ・セオドール・レーシング)は17番手=230.140mph。
唯一の女性ドライバーであるピッパ・マン(デイル・コイン・レーシング)は19番手=229.918mph。
1996年ウィナーのバディ・ラジア(ラジア・バーンズ・レーシング)は33番手=225.683mph。今年は予選落ちの心配、ないので。
(その2に続く)
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