この日は54周を走行。ベストタイムは4周目に記録した225.044mph Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
Jack Amano(以下――):やっぱり走行量にはまだ満足できていませんか?
佐藤琢磨:まだですね。それから、決してクォリティの高い走行だったともいえないです。それでも、最後に出てきてから走った2回は非常に意義のあるものとなっていました。出せていたスピード以上にポジティヴな側面が多かったですね。
――クルマが自分の考えているフィーリングに近づいているのですね?
佐藤琢磨:はい、そうですね。希望的なものと、実際のフィーリングとが方向として同じものになりました。
Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 |
「タグリアーニのフィードバックにとても助けられています」
――チームメイトのアレックス・タグリアーニが今日、頑張ってスピードも出ていましたね?
佐藤琢磨:良かったと思います。僕らはどん底に近い状況にあったんですが、3台で手分けをして、全然違うフィロソフィでそれぞれがマシンを作り上げていて、それぞれで突き進めている感じです。もちろん、情報はみんなでシェアしています。そういう意味では、アレックスは1回、昨日、大きく方向転換をしていますけど、それ以外はずっと同じ方向で進んできていて、その結果として、結構良い走りがトラフィックの中でも見えていました。この後、でブリーフィングで彼の意見を聞くのが楽しみです。非常に有効なデータが採れていたと思います。
――フォイトでのインディが2年目。やっと彼の経験が活用される状況が作れた感じですね?
佐藤琢磨:そうですね。それはありますね。非常にフィードバックも的確だし、長い経験に培われた、ホントに確実なフィードバックがあるので、僕らとしても大変助かります。特に、ダンパーに関しては、彼がダンパー・プログラムのあるチームのドライバーとしてやっていたわけだから、すごく知識があって、それは現代のクルマにも当て嵌まることがたくさんあるので、非常に方向性としては良いものになっていると思います。
「予選で230mphは自力で行けるんじゃないかと思います」
――今日で一段落。明日は予選モードに変わりますが、どうなりますか?
佐藤琢磨:相当後手に回っちゃってるのは確かですけど、ここで予選に行く前にある程度クルマのファウンデーションの部分、メカニカル・グリップをどれぐらい上げられるかっていうのを見れたのは良かったと思います。ここからたしかに上物のウィング類はかなり寝そべってきますけど、明日も相当学ぶことは多いと思います。それで、予選が終わった後の月曜日に全部をひとまとめにします。その時には十分戦えるレベルに持って行きたいと思います。
――予選のスピードはどれぐらい行きそうですか?
佐藤琢磨:去年は確か、予選ブーストで6~7mphぐらい速くなったと思います。今年も間違いなく5mpは上がると思いますね。今日、予選シミュレーションをしていたチームが224~225mphを出してましたよね。だから、230mphは自力で行けるんじゃないかな? そこから先がどれぐらい行けるのかは、ちょっとわからないです。
「アンドレッティのマシンはトラフィックの中で強い」
――今のところホンダ優勢ですが、どう見ていますか?
佐藤琢磨:ウーン、どっこいどっこいだと思いますよ。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)のシミュレーションとか見ていても、224.5mphぐらいでしたか? ホンダ勢の中にもシミュレーションをやったところがあって、そちらもほとんど同じぐらいのスピードまでしか伸びてませんでしたから。そういう意味では、どっこいどっこいですよね。確かに、トウのあるラップでガーッと上に上がってくるのは毎日アンドレッティ勢ですけど。
――彼らのマシンは大きなドラフティングをうまく受けて走っているから?
佐藤琢磨:それに、彼らのマシンは確かにトラフィックの中で強いですよね。今年のホンダ勢は強いカンジなのかな、と見えてます。でも、まだわからないです。例年の調子で行くと、シボレーってイキナリ速くなるから。予選でスピード上げて来ますから。
――昨日のミカイル・アレシン、今日のライアン・ハンター-レイと、ホンダ・エンジンにトラブルも出ていますが?
佐藤琢磨:そうですね。心配と言えば心配ですね。まだ原因が究明できていないと聞いています。こればっかりはどうしようもないので、トラブルが出ないことを願っています。また、早急に原因が判明させられれば、現場でできる対策もあると思います。
以上
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