Photo:INDYCAR (Walter Kuhn) |
気温:12~13℃
プラクティス5日間のうちの1日が早くも消失
走行2日目の5月18日、インディアナポリスは朝から降っていた雨が止まず、コースは濡れたまま。正午を迎え、走行開始時刻になってもマーシャルたちによる乾燥作業がスタートすることもなく、午後2時48分、コース閉鎖=走行ナシとの発表がなされた。
月曜から金曜まで、プラクティスは5日間に渡って開催されるのが近年のインディー500のスケジュールだが、今年は2日目が雨で吹っ飛んだ。エントラントにとっては、走行時間が一気に6時間も減らされることを意味する。
新しい空力パッケージのセットアップに不安
去年のインディ500プラクティスでシボレーの3台が宙に浮上がったことを受け、今年のマシンは安全確保のためにドーム・スキッドが装備されることになった。そして、それによって失われるダウンフォースを確保するためにアンダーフロアの両サイドに小型のサイドウォールが付加された。空力パッケージが大きく変更されているのだ。その上、両マニュファクチャラーはレギュレーションで許されるエアロ・キットの改良パーツを導入(フロント・ウィングのエンドプレートなど)。シャシーはダラーラDW12のままで、空力パーツの大半も去年と同じままだが、マシンのセッティングの基本が去年のものとは大きく異なっている。インディー500の前に安全テストと銘打って1日のテストが行われたが、その日は生憎の悪天候。各チームが新しい空力パッケージのマシンのセッティングは、昨日始まったといっていいほどだ。そのプラクティス第1日目が少々異常な低温というコンディションだった。エントラントとすれば、走行時間は多ければ多いほど歓迎という状況なが、無情にも1日の走行がキャンセルになった。
残念がる琢磨「僕らとしては2日間なくなったようなもの」
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、さすがにインディー500も挑戦7年目とあって、走行ナシとなっても焦っている様子は見せなかった。しかし、「これからジェット・ドライヤーを投入すれば、夕方に走れたかもしれないのに……」と早々に決断が下されたことを残念がっていた。「僕らとしては、昨日と合わせて2日間がなくなってしまったような感じですよね。昨日、上位のチームはトラフィックでの走行を重ねていた。彼らと比べると、今の自分たちはかなりの遅れを取っている」と琢磨。しかし、「もちろん、遅れは決勝までには取り戻すつもりです。昨日のアンドレッティ・オートスポートの走りを見る限り、新エアロ・パッケージのマシンは結構接近したまま走り続けることが可能なようだし」とレースに向けた意気込みも覗かせていた。
以上
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