2016年4月25日月曜日

ジャック・アマノのINDYCARレポート メールマガジン・プレミアム:佐藤琢磨コメント 2016バーバー予選16位:「レースでは、とにかくイエローをうまく使っていきたいですね」

プラクティス3から予選に向け、フィーリングを戻すことはできた、と琢磨は語る Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
「作戦負けと言えば、作戦負けです」

Jack Amano(以下――):僅差でのQ1敗退となってしまいました。ルカ・フィリッピはレッド・タイヤ2セット投入で6位に滑り込み。チームメイトの後ろの8番手でした。

佐藤琢磨:やられましたね。作戦負けといえば、作戦負けです。

――2セット使えばQ2ではユーズドしかなくなるのだから活躍は望めない。Q2に進めなかった面々よりグリッドは1列前になるものの、レースでは保有タイヤの状況から不利に陥ると思いますが?

佐藤琢磨:まぁ、そうですね。Q2に上がるってことだけを目標にした作戦だとは思います。
「コンディションに合わせきれてないいんでしょうね
とてもセンシティブなクルマになっていた」


――何やらビミョーな志の作戦で、そうしたエントリーにQ2行きを阻まれるというのも納得が行きにくいように思いますが?

佐藤琢磨:でも、去年のウチらはそうやったよね。そうやっても上に上がれなかったっていう最悪のケースになっちゃってたけど。今年の自分たちはプラクティス3でクルマがおかしな方向に行っちゃった。というか、コンディションに合わせ切れてないんでしょうね。とてもセンシティブというか、デリケートなクルマになっていた。これだけの僅差というのは、コンディションが変わって、マシンのバランスが変わって、100分の1秒ラップ・タイムが変わると順位が大きく違ってきてしまう状況を作っていた。そうした中、まぁ厳しかったですけど、予選に向けてクルマは大分フィーリングとしては戻すことができていました。しかし、なにしろレッド・タイヤでの1周目のタイムなんでしたから、僕らのベストになったのは。2周目はもうすでに何かグリップ・ダウンをしてしまった。それがバランスによるものだったのか、何なのか……。ということで、自分たちとしては、あの1ラップの中のどこかでコンマ1秒を縮めることはできたかもしれない。あと、コンマ03秒とかで上に上がることができたんだから、悔しいっちゃ悔しいですけど、しょうがないですね。

――本当に順位間でのタイム差が小さい、すごい予選でした。それだけに、繰り返しになりますが、レッドを2セット使ってまでQ2へ……という戦い方はどうなのかな? と思ってしまいます。
佐藤琢磨:彼らは1セット目がどうなったかっていうのがわかっているので、当然タイム・アップしてきますよね、2セット目では。その彼らにコンマ02秒とかの差だった……。ウーン、どうしたらよかったのか、ちょっとわからないですね。

――16番グリッドからのレースは、バーバーというコースだと難しい戦いになりますね。

佐藤琢磨:なかなかシビレますね。レースではピット・ストップを早めに行うなどの作戦もあるかもしれないし、とにかくイエローをうまく使いたいですよね。
以上

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