先週ペンスキーでの初勝利をあげたパジェノーが、今週はレイホール都のバトルを制して堂々の2連勝 Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 |
チーム・ペンスキー入りして2年目のシモン・パジェノーがロング・ビーチに続いてバーバー・モータースポーツ・パークのホンダ・インディー・グラン・プリ・オヴ・アラバマでも優勝。開幕4レースで2勝&2位1回という驚異的好成績でポイント・リードを広げた。
バックマーカーの処理が勝負のポイントに
今日の勝利は冷や汗ものでもあった。4秒もの大量リードを築いて悠々と逃げていたが、ルーキーのコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)が彼の前に立ちはだかってグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の急接近を許した。そして、ゴールまで10周となったところでレイホールがアタック! 2台は接触し、コース・オフしたパジェノーは2番手に後退した。
ウィナーズ・サークルにたどり着いたパジェノーのマシンは、レイホールのマシンと接触して、タイヤのレッド・リボンが完全になくなっていた Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
レイホールはフロント・ウィングを破損(パジェノーの接触より前にすでに壊していた)していたが、トップを守り続け、今シーズン初勝利へと突き進んだ。しかし、今度はレイホールがジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)に追いつき、進路を塞がれるカタチに。
そして、ホウクスワースが道を譲る気になったところで、レイホールは彼のホイール・ガードにフロント・ウィングをブツケてしまい失速。パジェノーが悠々とトップを奪還した。フロント・ウィング両側がグラグラになったレイホールは、もう逆襲できる力は残っておらず、13秒以上の大差をもって勝負は決着した。
逆転を許した時点ですでにレイホールに大きく突き放されていた3番手のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は、残り5周でレイホールに追いつき、抜き去ることはできなかった。そればかりか、最後の最後でジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)にパスされて4位に後退。今季2度目の表彰台を逃した。そして、ホウクスワースが道を譲る気になったところで、レイホールは彼のホイール・ガードにフロント・ウィングをブツケてしまい失速。パジェノーが悠々とトップを奪還した。フロント・ウィング両側がグラグラになったレイホールは、もう逆襲できる力は残っておらず、13秒以上の大差をもって勝負は決着した。
レイホールは2位フィニッシュを達成。シボレーの表彰台独占を阻んだ。
ニューガーデンは去年の優勝に続いて2年連続表彰台となる3位。最後尾スタートのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)が5位(!)。結局、シェビー軍団がトップ5の4つのポジションを占めたのだった。ホンダ・ユーザーではジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が8番手スタートから6位フィニッシュしたが、トップ10入りできたのは、この2人だけだった。
パジェノー「少しだけど頭にきて、絶対に抜き返す!と言い聞かせた」
「今日もイエローなしで、グリーンのままゴールまで戦い続けた。終盤のバトルはエキサイティングだっただろう? みんな楽しんでくれたことと思う。今日のレースは、トラフィックをどう処理するかが大事だった。デイリーは速かった。こっちが1ラップで2秒速くて、彼によってスローダウンさせられている……というワケじゃなかったんだ。差は0.8秒ぐらいだったと思う。そして、それぐらいの差ではパスは難しい。ほとんど不可能だったんだ。そして、レイホールがアタックしてきた。そこまでの彼のドラビングは素晴らしかったんだと思う。しかし、あのアタックは、あのコーナーに対して少々遅い仕掛けになっていた。あそこはパスが可能なコーナーじゃない。そして、僕はコース・オフ。トップではなくなった。少しだけれど頭にきて、“絶対に抜き返す!”と自分に言い聞かせ、それを実現した」とパジェノーは語った。
「ホウクスワースと接触したのは自分のミス」と残念がるレイホール
「フロントウイングを破損したマシンでよくあのポジションをキープできた」とレイホールは振り返る Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大 |
以上
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