2016年4月23日土曜日

2016 INDYCAR レポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オヴ・アラバマ Day1 プラクティス1:最速はセバスチャン・ブルデイ! 佐藤琢磨は5位スタート

このセッション、23周走行したブルデイがトップ・タイムをマーク Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大
タイヤのルール変更で各車ラップ数を抑えるプラクティス1回目に

  大きな雷雲はどうやらサーキットの南から東へと抜けて行ったようで、今朝まで心配されていた雨がバーバー・モータースポーツ・パークに落ちて来ることはなかった。午前11時過ぎにプラクティス1回目はスタート。空の大半は雲に覆われていたが、セッション後半には少し陽も射し、コースはずっとドライ・コンディションだった。
  イエロー・フラッグの出ない、平和で何やらまったりとしたセッションとなった。カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)とコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)の27周が最多と、各エントラントとも積極的に走り込むことをせず、周回数を抑えていた。「タイヤのルールが、最初の20分間で5周走ったタイヤだけを翌日にキャリー・オーバー可能と、また変更になったので」と琢磨はラップ数が少なくなっていた背景を説明。今日の2回のプラクティスではタイヤを2セットしか使わないのが賢明というワケだ。これではセッションを1時間15分と長く設定してもあまり意味がない。トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は6周しかしなかった。


新体制で臨んだホウクスワース、2番手タイムと上々の滑り出し

  最速ラップはセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)の1分7秒3399。彼は23周を走行。ベストは10周目に記録。
  2番手はジャック・ホウクスワース(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。今年から起用されていたエンジニアのダン・ホッブスがロング・ビーチまででリリースされ、彼をアシストしていたイタリア人エンジニアのダニエーレ・クッチアローニ(去年は佐藤琢磨の14号車でドン・ハリデイのサブを務めていた)がメインのエンジニアに昇格した。タイムはトップと0.1263秒差の1分7秒4662。新体制での初仕事は幸先の良いスタートとなった。

ホンダ勢、2番手から7番手までをスウィープ 

 3、4番手はカルロス・ムニョスとライアン・ハンター-レイ(ともにアンドレッティ・オートスポート)。タイムは1分7秒6138と1分7秒6570。
  5番手は佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)。ベストは19周を走ったうちの8周目の1分7秒7729。
  6番手はジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)で、7番手はグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。
  バーバー・モータースポーツ・パークでのプラクティス1回目では、トップこそシボレーだったが、2番手から7番手までがホンダ勢と、トップ7の6ポジションを占めた。
  8番手は先週のロング・ビーチで優勝したばかりのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。9番手はホンダのルカ・フィリッピ(デイル・コイン・レーシング)=ホンダで、10番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)だった。
  シボレー勢はまだ実力を隠しているようで、今年の開幕戦で勝っているファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は12番手、昨年のバーバー・ウィナーのジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)は13番手、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は15番手、ロング・ビーチのポール・シッターだったエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)は17番手、カナーンは最後尾の21番手だった。

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