Photo:INDYCAR (Richard Dowdy) クリックして拡大 |
決勝日も朝から快晴のロング・ビーチ。プラクティス・ファイナル=ウォーム・アップ・セッションは朝の9時スタート。気温は23℃と早目に上がってきている印象。路面温度は今週の走行で一番低い27℃で始まった。
走れるのは、いつもと同じく30分間。全21エントラントが決勝に向けてセッティングを含めたマシンのチェックを行った。タイヤは予選までで一度以上使ったものを装着している場合がほとんどで、燃料の搭載量もチームによって様々。ラップ・タイムを単純に比較することに意味はないが、高い戦闘力を備えたチームは、大抵の場合は速いラップ・タイムを安定して記録し、上位にポジショニングする。
レイホール、予選の不信を払拭する仕上がり
このセッションでトップ・タイムとなる1分7秒3319のベスト・ラップをマークしたのは、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。昨日の予選ではセグメント1で敗退し、決勝には17番手という後方グリッドからスタートする彼だが、マシンの仕上がり具合は良いようで、セッション2番手に0.2286秒の差をつけてみせた。
予選ではシボレー勢がトップ6を独占したのだが、ウォーム・アップではホンダ・ユーザーが最速だった。前方グリッド3列から発進するシボレーの有力コンペティターたちに、ホンダ勢はレースでどう対抗して行くのだろうか。
ヒンチクリフは4番手タイムをマーク!
トップ10のうち、1,4、8、9、10位がホンダ勢に
2番時計の1分7秒5605を記録したのはポール・シッターのエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)。3番手は予選5位だったファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)=1分7秒6142。2、3番手はシェビーだった。しかし、4番手はホンダ勢トップの予選順位=7位だったジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の1分6426。
5、6、7番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)、セバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)、ポイント・リーダーのシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)。いずれもシェビー。
8、9、10番手にはホンダ勢のライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、ミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)、ルーキーのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が続いた。
トップ10を見ると、シボレーが2、3、5、6、7番手、ホンダが1、4、8、9、10番手につけた。
佐藤琢磨、安定して高いレベルのラップで走行
ウィル・パワー、トップから1秒以上遅れの20番手
佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は11番手だった。セッション中頃にトップに躍り出たが、路面状況が良くなった終盤に彼より速いタイムを出すものが続出した。
琢磨はチームのルーティンとなっているウォーム・アップのスタート手順を踏んだ。ユーズド・タイヤ2セットピット・アウトとピット・インを繰り返し、マシンをウォーム・アップしつつ、クルーたちはピット・ストップの練習を重ねて行った。そして、その後に数周だけしか使っていないタイヤでセッションの最後まで周回を重ねた。こなしたラップ数は「21」。しかも、彼のペースは非常に高いレべルで安定していた。ベストは9周目の1分7秒9693だった。レイホールのトップ・タイムとは0.6374秒差だ。
ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は21台中の20番手のタイムを出すにとどまった。ベストは1分8秒3493で、トップとの間には1秒0174もの差があった。
以上
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