オートグラフ・セッションでは元気な姿を見せた琢磨 Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
それはみんな同じ原因だと思います」
Jack Amano(以下――):走行開始から僅かに6周目でアクシデントが起こってしまいましたが?
佐藤琢磨:いや、もっともっと前ですよ。3周目でしょ。インストレーション・ラップをやって、また出てったから2周目で、でも目の前にクルマがいて詰まったからバック・オフして1周して、また加速して、予選シミュレーションのグリーンになる前のラップでクラッシュが起きたんだから(実際には計測ラインを5回通過=5周した直後のターン1でアクシデント)。
――予選シミュレーションだったんですね。
佐藤琢磨:はい。でも、新しいパッケージの計算が全然合ってなかった。ホンダが今日3台クラッシュしたけれど、それはみんな同じ原因だと思います。
――テストの時とエアロ・セッティングが違っているということですね?
佐藤琢磨:そうです、違います。
Photo:INDYCAR (Chris Jones) |
佐藤琢磨:大きいっていうか……何て説明したらいいのかな、トータルのダウンフォース量に合わせて前後のエアロ・バランスを調整したんです。それがうまく行っていなかっために、コーナーに入ってから急にエアロ・バランスが動いた。それで一気に、もう一瞬でスピンしましたね。
――かなり急激にリヤが流れましたね。
佐藤琢磨:もう無理でした。あんなの無理です。
「体のほうは膝を打っていますが大丈夫です」
――大きな衝撃だったと思います。
佐藤琢磨:痛かったです。久しぶりで。78Gでした。
――うわっ! それでもコクピットからは自力で出てきました。
佐藤琢磨:そうでしたね。一応ね。
――体の方は大丈夫ですか?
佐藤琢磨:はい。膝を打ってますけどね。
――プラクティスをほとんど走れなかった上に、予選も出走できず。まさか、ファイナル・プラクティスを走れないとは考えてもいませんでしたが?
佐藤琢磨:そうなんです。マシンの修理が間に合わなかったので……。
――明日、インストレーション・ラップはレース前にやらせてもらえるのでしょうが?
佐藤琢磨:はい。でも、それ以上に走れるように今、チームがインディーカーと交渉しています。10分間ぐらい枠を取れるように。さすがに、だって1周もまともなタイムド・ラップをちゃんとしてないので。危ないですよ、このままじゃ。クルマもちょっと、色々と安全も考えると変えないといけないですよね。今の状態だと、クルマもあんまりわからないままにレースを走らないといけなくなる。
――チームメイトのジャック・ホウクスワースもプラクティスで良くなかったですね?
佐藤琢磨:はい、ファイナル・プラクイティスで僕らのシスター・カーは21番手でしたからね。21人しか走ってなかったでしょ、今。ちょっと大変な状況になっています。
――ファイナル・プラクイティスはスポッター・スタンドでコースを上から見ていたということですが、どうでしたか?
佐藤琢磨:もう圧倒的な差ですね、僕らと上の方のチームとだと。圧倒的でした。
――となると、明日のレースはどのように戦うんでしょう?
佐藤琢磨:後方グリッドからのスタートとなりますが、完走を目指します。
以上
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