2016年4月23日土曜日

2016 INDYCAR レポート 4月22日:インディー500ペース・カー=シボレー・カマロSS、ドライバーはロジャー・ペンスキー!

ロジャー・ペンスキー本人がペースカーをドライブ!
 第100回インディー500、ペンスキー50周年、カマロも50周年

  2017年型のシボレー・カマロSS・50周年記念エディションが今年の第100回インディー500でペース・カーを務める。そして、そのドライバーにはアメリカ・モータースポーツ界の重鎮ロジャー・ペンスキーが選ばれた。今年でペンスキーはチーム設立50周年を迎えている。彼のチームはインディー500で史上最多の16回もの優勝を記録してきている。


カマロにとっては今年で9回目のインディー500ペースカー

  カマロがインディーでペース・カーとなるのは、今年で9回目。1948年にフリートマスターで初めてペースカーを務めたシボレーとしては、今年が27回目になる。2017カマロSSは市販モデルのエンジンがカマロ史上最強の455馬力もあるので、何のチューン・アップも受けないでペース・カーの仕事を務めることができるという。エンジンはLT1=6.2リッターV8。トランスミッションは6速マニュアルか、8スピード・オートマティックが選べる。アロイ・ホイールは20インチの50年記念スペシャルで、ブレーキ・キャリパーはオレンジ色のスペシャル。その他にもインテリア、エクステリアに特別装備が豊富に施される。

非常に精悍なイメージになったニュー・カマロSS
 シボレーは2012年のインディーカー・シリーズ復帰以来、マニュファクチャラーズ・タイトルを4年連続で獲得してきているが、インディー500ではホンダと星を分け合っている。シボレーが勝ったのは2013年と2015年の2回。昨年、優勝だけでなくトップ4独占もしてみせたアメリカン・ブランドは、記念すべき第100回大会となる今年、果たして連勝を飾ることができるだろうか?

ペンスキー、とシボレー、カマロとも深い歴史が

 最後に、ペンスキーとシボレーの関係について少々。
  彼らのインディー500優勝は1972年が初。ドライバーはマーク・ダナヒューだった。ダナヒューとペンスキーの関係は、その6年前に始まっていた。レーシング・ドライバーとして成功していたペンスキーがチーム・オーナーに専念することになった時からだった。彼らはSCCAトランザム・シリーズにオーナーとドライバーとして出場。シボレー・カマロZ/28で大活躍した。1967年に3勝を挙げた彼らは、翌1968年には13戦中10勝という素晴らしいパフォーマンスを見せた。

  ペンスキーのインディー500初挑戦は1969年。ドライバーはこちらでもダナヒューが担当し、1972年にドライバー、チーム双方にとっての初優勝をマクラーレン・シャシーにオッフェンハウザー・エンジン搭載で記録した。その後、チームはマリオ・アンドレッティ(ペンスキーでのインディー500優勝はナシ)、ボビー・アンサー(コスワース・エンジンで1勝)、アル・アンサー(コスワース・エンジンで1勝)、リック・メアーズ(4勝のうちの2勝をシボレー・エンジンで。他コスワース・エンジン)、ダニー・サリヴァン(コスワース・エンジン)、エマーソン・フィッティパルディ、アル・アンサーJr.(メルセデス・ベンツ・エンジン)、ジル・ド・フェラン(トヨタ・エンジン)、エリオ・カストロネヴェス(3勝のうちの1勝目は同じGMだがオールズモビル・ブランドで)、サム・ホーニッシュJr.(ホンダ・エンジン)、ファン・パブロ・モントーヤらがペンスキーで走り、インディー500優勝を飾っている。今年、記念すべきレースでペンスキーは17勝目を飾ることができるだろうか? もちろん、現時点で彼らは優勝候補の筆頭だ。



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