2016年3月11日金曜日

2016 INDYCAR レポート :世界一といっていいスカラシップ、マツダ・ロード・トゥ・インディー

2016年、ソウル・レッドのマシンで戦う3人のロード・トゥ・インディー奨学生。左からダコタ・ディッカーソン(USF2000)、サンティアゴ・ウルティア(インディー・ライツ)、ニコ・ジャミン(プロ・マツダ) Photo:Mazda Road to INDY クリックして拡大
未来のインディーカー・ドライバーを応援し続けるマツダ

 マツダが展開してきている奨学制度(=スカラシップ)、マツダ・ロード・トゥ・インディーを御存知ですか?
 これはもう世界一と賞賛してよい素晴らしい制度。インディーカーへと続くステップ・アップ・シリーズに出場する若手ドライバーたちは、マツダの奨学金を大きな助けとして、トップ・カテゴリーまで上っていける。彼らの進むステップはUSF2000、プロ・マツダ、インディー・ライツの3チャンピオンシップ。どれもがマツダ・エンジン搭載だ(インディー・ライツのものはAER製レーシング・エンジンにマツダのバッジをつけたものだが……)。
 マツダの援助を得て最高峰カテゴリーに進むと、彼らはシボレーかホンダのドライバーになる。それでもマツダは若いドライバーたちを応援し続ける。アメリカで広くマツダ・ファンを獲得するのに効果アリとの強い確信を持っているからだ。

今シーズン、インディー・ライツのタイトルを取って
インディーカー・シリーズにステップアップすれば奨学金100万ドル!


 2016年のインディー・ライツ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズでチャンピオンになってヴェライゾン・インディーカー・シリーズへステップ・アップを果たす場合、奨学金として100万ドルが贈られ、2017年のインディーカーで最低3レースへの出場が保証される。

今シーズンのルーキー、スペンサー・ピゴットもマツダ・ロード・トゥ・インディーのスカラシップ組だ Photo:INDYCAR (Tim Hole)
 今週末の開幕戦ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグでは、昨年度インディー・ライツ・チャンピオンのスペンサー・ピゴットが、この奨学制度を利用してレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングよりインディーカーへのデビューを果たす。

 プロ・マツダ・プレゼンテッド・バイ・クーパー・タイヤズで王者となれば、2017年にインディー・ライツへのステップ・アップをする際に50万ドル=約5,650万円の奨学金が授与され、同じようにクーパー・タイヤズ・USF2000パワード・バイ・マツダの場合、プロ・マツダへと上がるチャンピオン・ドライバーには375,000ドル以上の奨学金が提供される。

サンティアゴ・ウルティアは今年シュミット・ピーターソン・モータースポーツからインディ・ライツにステップアップ Photo:INDYCAR (Chris Jones)
 2015年のスカラシップを手に入れた3人のドライバーたちは、2016年シーズンにマツダ独特のソウル・レッドにペイントされたマシンで戦う。ウルグアイ出身のサンティアゴ・ウルティア(19歳)=通称サンティは、インディー・ライツにシュミット・ピーターソン・モータースポーツの55号車で出場。フランス出身のニコ・ジャミンは、ケイプ・モータースポーツ・ウィズ・ウェイン・テイラー・レーシングからプロ・マツダ・シリーズにエントリー。ダコタ・ディッカーソン(アメリカ)は、アフターバーナー・オートスポートからスF2000に参戦する。

 日本からの出場でも、もちろんこの奨学制度を手にする資格は与えられる。インディー・ライツでチャンピオンになればインディーカー・デビューが可能。佐藤琢磨に続く日本人ドライバーの出現に期待したい。
以上

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