2016 INDYCARレポート R1 セント・ピータースバーグ Race Day ファイナル・プラクティス：ウィル・パワーの代わりにファイナル・プラクティスを走ったのはオリオール・セルヴィア

セルヴィアがパワーの代打として急遽12号車をドライブ。果たして決勝にパワーは間に合うのか？　Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

パワー、体調回復せず!!　ファイナル・プラクティスをセルヴィアに託す

　昨日、予選でポール・ポジションを獲得したが、実は体調を大きく崩していたウィル・パワー（チーム・ペンスキー）。彼は今朝のファイナル・プラクティス＝ウォーム・アップ・セッションをスキップして体を休めることに努め、代役として12号車をオリオール・セルヴィアが走らせた。
　セルヴィアがレースを走るか否かは、ウォーム・アップ・セッションが終了した時点でも決定していない。ギリギリまでパワーの体調回復を待つためだ。
わずか20周の走行で9番手！のタイムをマーク
　30分だけだったが、セルヴィアが12号車を走らせ、チームとしてはマシンのチェックを行えた上、インディーカーでのロードコース走行が昨シーズンの最終戦ソノマ以来となるセルヴィアが、少しだけだがマシンに慣れることもできた。

老練なドライビングでセルヴィアはあっさり9番手タイムを叩き出す！　Phoeo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

 　20周をこなした41歳のベテラン・スペイン人ドライバーは、1分1秒9769で9番手につけるラップを記録した。非常にコンペティティブなタイムを出したといえる。問題は、1.8マイルのコースを110周するレースは、かなりフィジカル面がキツイという点だ。
　なお、セルヴィアが12号車でレースに出場する場合、ポール・ポジションからではなく、グリッド最後尾からのスタートになり、他のマシンはひとつずつグリッドが繰り上がる。シモン・パジェノー（チーム・ペンスキー）がポール・ポジション。エリオ・カストロネヴェス（チーム・ペンスキー）がアウトサイド・フロント・ローからのスタートとなる。

　しかし、こんなカタチでインディーカーのベスト・チームのマシンに乗る機会が訪れるとは……。セルヴィア自身も驚いていることだろう。
以上