2016年3月13日日曜日

2016 INDYCAR レポート R1 セント・ピータースバーグ Day2 予選レポート Vol.2: パワー、自己ベストタイム更新し、セント・ピータースバーグ2年連続7回目のPP

Photo:INDYCAR(Chris Jones)クリックして拡大
個人通算43回目、ペンスキー通算235回目のPP

 今日の予選では、最近では珍しく、ファイアストン・ファスト6によるファイナル・セグメント(Q3)で最速ラップが記録された。その1分00秒2450というウィル・パワー(チーム・ペンスキー)によるラップ・タイムは、彼自身が昨年記録した1分00秒6931を破って新コース・レコードとなった。
 パワー以下、5位となったディクソンまでがコース・レコードより速いラップを記録した。
 パワーのセント・ピータースバーグでのPP獲得は今回で6回目。そして、2年連続でのものとなった。また、昨シーズンの最終戦ソノマからの連続PP奪取でもある。キャリア通算でのPP獲得回数は43回。インディーカーの歴代5位にランクされる。
 パワーはセント・ピータースバーグで2度優勝している。2010年と2014年だ。
 チーム・ペンスキーとしては、今回がセント・ピータースバーグでの7回目のPP。チームは昨シーズンからの連続する17戦で14回目のPPともなった。そして、チームの50年の歴史の中で、今回は235回目のPPだ。

強いペンスキー! チップ・ガナッシもディクソン意外ファスト6進めず

 チーム・ペンスキーが強過ぎるのか、他が弱いのか……。ペンスキーの4台が予選のトップ4=グリッド2列を独占した。それもセント・ピータースバーグでは2年連続で。
 チップ・ガナッシ・レーシング・チームズは予選5位にスコット・ディクソンを食い込ませたが、ペンスキーの一角を崩せなかっただけでなく、4カー体制でファイナルどころかセグメント2に進めたのがディクソンただ1人という厳しい戦いになっていた。
 チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)は予選14位。ルーキーのマックス・チルトンは予選17位(これでもルーキー最速だったが……)。そして、彼らの大先輩であるトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)が予選20位という悲惨な結果に終わっていた。近頃の彼はロードコースでのパフォーマンスがどんどん低くなっている印象だ。


アンドレッティ勢もペンスキーに対抗できず
 アンドレッティ・オートスポートもガナッシ同様にパフォーマンスが悪かった。ライアン・ハンター-レイだけがセグメント2に進み、ファイナルにも残った。しかし、他の3人は、カルロス・ムニョスが13位、マルコ・アンドレッティが15位、ルーキーのアレクサンダー・ロッシは19位と振るわなかった。

 AJ・フォイト・エンタープライゼスは、2台をセグメント2に進めたチーム・ペンスキー以外で唯一のチームとなった。しかし、佐藤琢磨とジャック・ホウクスワース、どちらのドライヴァーもファイナル・セグメントに送り込むことは叶わなかった。セグメント2でのパフォーマンスが低かったため、彼らが手にしたグリッドは、ファイナルに進んだハンター-レイだけでなく、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)の2人より後方となってしまった。
 琢磨は2014年のセント・ピータースバーグのポール・シッターで、パワーの5年連続PP獲得を阻止したドライバーだった。その前の2013年から、琢磨はセント・ピータースバーグでは3年連続して予選でファイナルに進出していた。しかし、彼は今年、それを4年連続に伸ばすことはできなかった。

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