デイトナ24時間に次いで、セブリングも制したリジェJSP2・ホンダ Photo:American Honda |
ディクソン、ブルデイはGTLMのフォードGTで健闘
フロリダ・サンシャインの降り注ぐ快晴から赤旗で2時間もレースを中断しなければならないほどの大雨や雷まで、耐久レースならではの天候の激しい変化もあった今年のセブリング12時間において、テキーラ・パトロン・ESMのリジェJSP2・ホンダが総合優勝を飾った。ドライバー・ラインナップは、ルイス・フェリペ・デラニ、スコット・シャープ(元インディーカー・チャンピオン)、ジョハネス・ヴァン・オーヴァービーク、そしてエド・ブラウンの4人だった。
今年の1月に同じフロリダ州のデイトナビーチで開催されたデイトナ24時間で、ホンダとEMSチームは初めての総合優勝を記録したばかり。今回は、デイトナより長い歴史を誇るセブリングでのアメリカン・クラシックで見事な逆転総合優勝を飾った。1シーズンにこのふたつの耐久ビッグ・イベントを制する例は珍しく、快挙と呼んでいいものだ。
EMSチームは最後のピット・ストップを終えた時点で5番手だったが、ゴールまで残り40分となるまでにふたつ順位を上げ、残り12分で切られたリスタートからデイトナ・プロトタイプ2台をパスし、リードを2.92秒まで広げてチェッカード・フラッグを受けた。ファイナル・スティントを担当したのはブラジル出身の22歳、デラニだった。
ル・マン24時間出場予定のガナッシはディクソン、ブルデイが参戦
このレースではフォード・ワークスとしてGTLMカテゴリーに出場するチップ・ガナッシ・レーシング・チームのフォードGTエコ・ブーストにスコット・ディクソンが乗っていた。彼は今年のル・マン24時間レースにも同じ体制で出場する計画なのだ。今回がフォードGTでの初レースとなったディクソンは、ライアン・ブリスコーとウェストブルックとのトリオで戦い、総合15位/クラス5位だった。クラス優勝したシボレー・コルベットC7.Rとは同一周回と、まずまずのパフォーマンスだった。
ガナッシのフォード・チームではセバスチャン・ブルデイも走っていた。彼は母国フランス、それも地元ル・マンでのレースに彼らのチームから出場することがディクソンより前に決まっていた。セブリングでのブルデイは、ディクソンより後ろの総合26位という結果だった。
GTLMクラスは参戦メーカーの多い、とてもエキサイティングな大激戦区。今回も最強シボレーの牙城は崩れなかったが、クラス2位はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが走らせたBMWワークスのBMW M6 GTLM(予選ではBMW勢が1-2だった)、クラス3位はポルシェ911RSR、クラス4位はフェラーリ488GTE(ドライバーのひとりは元フェラーリF1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラ!)だった。
上記の他にもインディーカー・ドライバーは出場しており、セント・ピーターズバーグで3位フィニッシュしたライアン・ハンター-レイはコルベットDPでの出場で総合5位、インディーカー・ルーキーのスペンサー・ピゴットはマツダのプロトタイプ搭乗で総合6位だった。
以上
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