2016年3月21日月曜日

2016 INDYCAR ニュース 3月20日:ホンダがセブリング12時間で優勝。アメリカン・エンデュランスの二冠制覇を達成

デイトナ24時間に次いで、セブリングも制したリジェJSP2・ホンダ Photo:American Honda
テキーラ・パトロン・ESMがセブリング12時間レースで劇的勝利!
ディクソン、ブルデイはGTLMのフォードGTで健闘


 フロリダ・サンシャインの降り注ぐ快晴から赤旗で2時間もレースを中断しなければならないほどの大雨や雷まで、耐久レースならではの天候の激しい変化もあった今年のセブリング12時間において、テキーラ・パトロン・ESMのリジェJSP2・ホンダが総合優勝を飾った。ドライバー・ラインナップは、ルイス・フェリペ・デラニ、スコット・シャープ(元インディーカー・チャンピオン)、ジョハネス・ヴァン・オーヴァービーク、そしてエド・ブラウンの4人だった。

 今年の1月に同じフロリダ州のデイトナビーチで開催されたデイトナ24時間で、ホンダとEMSチームは初めての総合優勝を記録したばかり。今回は、デイトナより長い歴史を誇るセブリングでのアメリカン・クラシックで見事な逆転総合優勝を飾った。1シーズンにこのふたつの耐久ビッグ・イベントを制する例は珍しく、快挙と呼んでいいものだ。

 EMSチームは最後のピット・ストップを終えた時点で5番手だったが、ゴールまで残り40分となるまでにふたつ順位を上げ、残り12分で切られたリスタートからデイトナ・プロトタイプ2台をパスし、リードを2.92秒まで広げてチェッカード・フラッグを受けた。ファイナル・スティントを担当したのはブラジル出身の22歳、デラニだった。

ル・マン24時間出場予定のガナッシはディクソン、ブルデイが参戦
 このレースではフォード・ワークスとしてGTLMカテゴリーに出場するチップ・ガナッシ・レーシング・チームのフォードGTエコ・ブーストにスコット・ディクソンが乗っていた。彼は今年のル・マン24時間レースにも同じ体制で出場する計画なのだ。今回がフォードGTでの初レースとなったディクソンは、ライアン・ブリスコーとウェストブルックとのトリオで戦い、総合15位/クラス5位だった。クラス優勝したシボレー・コルベットC7.Rとは同一周回と、まずまずのパフォーマンスだった。
 ガナッシのフォード・チームではセバスチャン・ブルデイも走っていた。彼は母国フランス、それも地元ル・マンでのレースに彼らのチームから出場することがディクソンより前に決まっていた。セブリングでのブルデイは、ディクソンより後ろの総合26位という結果だった。
 GTLMクラスは参戦メーカーの多い、とてもエキサイティングな大激戦区。今回も最強シボレーの牙城は崩れなかったが、クラス2位はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングが走らせたBMWワークスのBMW M6 GTLM(予選ではBMW勢が1-2だった)、クラス3位はポルシェ911RSR、クラス4位はフェラーリ488GTE(ドライバーのひとりは元フェラーリF1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラ!)だった。

 上記の他にもインディーカー・ドライバーは出場しており、セント・ピーターズバーグで3位フィニッシュしたライアン・ハンター-レイはコルベットDPでの出場で総合5位、インディーカー・ルーキーのスペンサー・ピゴットはマツダのプロトタイプ搭乗で総合6位だった。
以上

0 件のコメント:

コメントを投稿