Photo:AJ Foyt Racing |
AJ・フォイト・エンタープライゼスは、今年の5月に開催される第100回インディー500への3台目のエントリーを発表した。今年もそのドライバーはアレックス・タグリアーニだ。カナダ出身、チャンプカー1勝の大ベテランは、2011年のインディー500でポール・ポジションを獲得した実績の持ち主で、昨シーズンもフォイト・チームから“500に出場した(決勝17位)。今年の“タグ”は、500にプラスしてグランプリ・オヴ・インディアナポリスにも参戦する。
カー・ナンバーはAJのインディー500連続出場を讃える「35」
5月のインディーでの2レースへスポット参戦するのを、“インディー・ダブル”と呼ぶ。タグのインディー・ダブルはアルフェ・ヒート・トリーティング(以下:アルフェ)をメイン・スポンサーとして実現する。アルフェはフォイトのインディーカー・チームをスポンサーするようになって6年目。ABCサプライともビジネスを行う企業で、インディー500でメイン・スポンサーとして1台を走らせるのは今年で3年目になる。一昨年はマーティン・プラウマン、去年はタグリアーニを走らせた。
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マシンのカラーリングもAJの現役時代を彷彿とさせるものにされる。彼がキャリア終盤に乗り続けた噛みタバコのコペンハーゲンをスポンサーとしていたマシンだ。
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1996年コペンハーゲン・レーシングのカラースキーム。AJ・フォイトの晩年のカラースキームよりも赤が入っている分、タグリアーニのマシンのカラーによく似た印象だ。ドライバーはデイビー・ハミルトン Photo:INDYCAR |
タグがロードコースでインディカーを走らせたのは、2013年が最後。ハッキリ言えば、インディーGPでのパフォーマンスは期待がしにくい。レギュラー の最年長=トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)よりひとつ年上の42歳でもある。しかし、大事なのは第100回インディー500だ。2レースを続けて戦うことにより、佐藤琢磨とジャック・ホウクスワースといったチームメイトや、エンジニアリング・スタッフとのコミュニケーションが深まり、マシンを担当するクルーたちの仕事ぶりも向上する。タグが500で活躍する可能性は、インディー・ダブルとすることで高まる。
琢磨とジャックにとっても、1台がプラスされることで収集できるデータ量が増え、ベテランからのフィードバックも追加が見込めるのだから、パフォーマンス・アップが期待できる。
以上
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