2016年2月27日土曜日

2016 INDYCARレポート ヴェライゾン・インディーカー・シリーズ・フェニックス・オープンテスト Day1 PM:夕方の最速はマルコ・アンドレッティ

夕方の時間帯でマルコ・アンドレッティがトップ・タイム! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
初テストのホンダ、好パフォーマンスを発揮!

 テスト・セッション#2の最速はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)でした。タイムは19秒6038で、セッション#1でのトップ=エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)による19秒5858を破ることこそできなかったんですが、2セッション目にしてホンダ・ユーザーがトップ。これは彼らの新エアロ・キット、あるいは2016年用エンジンのパフォーマンスが良いってコトではないでしょうか。
Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
  まだ評価を下すには早過ぎますが、ホンダ勢にとって2016年用マシンでのフェニックスでのテストは今回が本当の初めて。既報の通り、シボレーは一度テストをやっていますから、少なくともテスト初日ぐらいはアドバンテージを持っていても不思議はない状況だったワケです。
2番手はスコット・ディクソン!ホンダ勢はトップ5に2台

 セッション#1ではチーム・ペンスキーの1-2で、シボレー軍団による1-2-3-4でしたが、セッション#2では3チームがトップ3を分け合いました。2番時計はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)の19秒6066で、3番手はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)の19秒6764でしたから。セッション#2でもシボレー軍団はトップ5に3人が入ってました。4番手がジェイムズ・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ=SPM)、5番手がジョセフ・ニューガーデン(エド・カーペンター・レーシング)と。シボレーの方が層は厚いってコトですね。


初日、2番手のタイムで順調にスタートを切ったディクソン。Photo:INDYCAR (Chris Jones)
 セッション#2では気温が下がっていました。夕陽はセッション開始からしばらくするとターン1の巨大なグランド・スタンドの向こうに沈みますから、路面温度もグッと下がりました。このセッションはほぼ全チームがレース・モードのセッティングをトライしていたはずですが、ダウンフォース増、マシン・セッティングの向上などの理由から14人のラップ・タイムが20秒を切りました。この中にはピンチ・ヒッターとしてSPM7号車に乗っているギャビー・シャヴェス、ルーキーのマックス・チルトン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)も含まれます。チルトンのピットには今年もドライバーズ・コーチとして働くダリオ・フランキッティの姿がありました。




日が落ちると路面コンディションが一気に変化 Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大

 6番手からのドライバー、タイムもお知らせすると、
カルロス・ムニョス 19秒7942
チャーリー・キンボール 19秒7564
トニー・カナーン 19秒7688
ギャビー・シャヴェス 19秒7870
ライアン・ハンター-レイ 19秒7951
シモン・パジェノー 19秒8416
エリオ・カストロネヴェス 19秒9120
マックス・チルトン 19秒9783
グレアム・レイホール 19秒9991


佐藤琢磨、ホンダのエアロキットに手応え

 佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)は、20秒0000をセッション#2での40周目にマーク。その後にセッティングが走行コンディションに合わなくなって、62周で今日は終了。チームメイトのジャック・ホウクスワースは66周を走り、20秒1181までベストを縮めて、21台中の18番手でした。
  「フェニックスは初めて。それでも、セブリングでテストした感じなどからして、今年用のホンダのエアロ・キットは良くなっていますね。安定感が出て、外乱による影響が小さくなっていると思います」と琢磨選手はマシンのインプレッションを話していました。

 セッション#2の最下位=21番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)でした! トラブルで……ではなく、トラフィックが不十分と判断したため。「自分たちがやりたいのはトラフィック・テストなので、今日の夕方の感じではそれをテストできないと思った。タイヤのセット数には限りがあるので、明日に温存することにした」と彼は話していました。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿