2日間のたーたるでトップタイムをマークしたカストロネヴェス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
最終セッションでも最速はエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)でした。昨日のセッション1に続くトップ獲得。それは2日間の最速ラップ=19秒2735記録によって達成されました。今日のセッション3でエンジン・トラブル発生。新しいエンジンを載せての走行は、年間4エンジンという規定に影響(4基のカウントはこのテストからスタート)を与える可能性もあるものの、スピードは見せつけた感がありますね。
「予選セッティングでの僕らのマシンはかなり速い。そして、そこから決勝用セッティングにスイッチしても好パフォーマンスが発揮できましたね」とエリオは満足顔でした。
アンドレッティ2位、ハンター-レイ3位、ムニョス5位と元気なAA勢
佐藤琢磨も一時4番手に浮上し、ホンダ・チームも全体にレベルアップ
2番手につけたのはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)。昨日のセッション2最速だった彼は、得意のオーバルでイキイキ走ってますね。今年のマシンのパフォーマンスに元気づけられているのでしょう。
Photo:INDYCAR (Chris Owens) |
このセッション、タイム・モニターの上から4番目に佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)の名が。最後のセッションでついに上位陣に割って入って来ました。
6番手はルカ・フィリッピ(デイル・コイン・レーシング)。7番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング・チームズ)で、8番手はコナー・デイリー(デイル・コイン・レーシング)。9、10番手はエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)とファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)でした。テストの最後のセッションでは、トップこそシボレー・ユーザーが占めましたが、ホンダ・チームが2、3、4、5、6、8位に入っていたのです。幾分涼しくなったセッション中=好タイムの出し易いコンディションに、シボレーの上位陣が予選シミュレーションを行わなった点も影響したのは事実ですが……。
シボレー勢では、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)のエンジンが、彼の待ちに待っていた最終セッションの序盤にしてブローしました。周回数を抑えてタイヤを温存し、レースに備えたトラフィック・テストを計画していたパワーと彼のチームでしたが、肝心の最終セッションを走り始めてから16周を走ったところでマシンから白煙が……。彼らはエンジンを換装してコースに復帰することもトライしましたが、実現なりませんでした。
佐藤琢磨、トラフィック中にパジェノーもらい事故でウォールにヒット
傷を負った琢磨車のホイール・ガードPhoto:Masahiko Amano |
ともあれ、最終セッションでのベスト・ラップは19秒4998。これをセッションの序盤にマークすると、その後はトラフィック・テストに取り組んでいました。
ところが、彼の前を走っていたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)のタイヤが空気漏れを起こし、コントロールを失って琢磨選手の進路を塞ぎました。アクシデントを避けようとした14号車もバランスを崩し、ターン2の壁に右リヤをヒットさせてしまいました。
ホイール・ガードには壁を擦った痕跡があり、ホイールのアライメントが狂ってしまっている可能性が心配されたため、チームはマシンをガレージへと運んでチェック。幸いにも問題ナシと判断され、ピットに戻って走行を再開させました。
そこからの琢磨陣営は、コースを走るマシンの数も減っていたため、トラフィック・テストをどんどん重ねて行くことこそ叶いませんでしたが、フル・タンクのデータ収集も行なうことができていました。
「まだまだやることはたくさんありますね」と語る琢磨
琢磨選手のアクシデントがあってから25分ほど後、今度は彼のチームメイトのジャック・ホウクスワースがターン2の壁にヒット! 「いきなりマシンがオーバーステアになった!」という彼の場合は完全なるアクシデントとなってしまい、バック・ストレッチの真ん中あたりでマシンはストップ。彼のテストはそこで終了となりました。
Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大 |
「ロング・ランでは体力面もハードだった。ステアリングが重くて、ラインをホールドできなくなるぐらい」とも。「それでも、このテストではとても多くを学んだし、新しいチームの体制も間違いなく良い方向に働いています。ライバルとの差は、現時点では明確にありますね。特に、ガナッシ勢が速い。レース用セッティングでメチャクチャ彼らは速かった。最後、ディクソンにパスされてから、全然追いついて行けませんでしたからね」とも琢磨選手はコメントしていました。ホンダの新エアロ・キット、そして今年仕様のエンジンもパフォーマンスは良いようなのですが……。
琢磨が「速い」と語るディクソン Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
以上
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