2015年4月29日水曜日

2015 INDYCAR レポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ:ジョセフ・ニューガーデンとCFHレーシング

Photo:INDYCAR (Shawn Gritzmacher) クリックして拡大
「子供のころからの夢がついに叶った!」

 大きなリードを持って走っていたレース終盤、インディーカー未勝利のジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)は何を考えてたのだろうか?
 「ものすごくナーバスになってた。表現し切れないぐらい。通常のレースではナーバスになんてまるでならないけど、勝つのは本当に久しぶりだったし、勝つためにとても長いこと頑張って来てたから、今、自分が勝とうとしているって状況が信じられなかった」。

 レース後の会見でニューガーデンは語った。

2015年4月28日火曜日

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ 決勝:「勿体ない。今日の僕らはちょっとヘンなストラテジーでした」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「アレで今日の僕のレースは終わっちゃった感じでしたね」
Jack Amano(以下――):ピットから出て来たウィル・パワーにぶつけられてしまいましたね?
佐藤琢磨:そうだね、でも、向こうも謝ってたし、向こうも自分が悪かったっていってました。要は見えなかったんだよね、こっちが。

2015年4月27日月曜日

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ 決勝:ジョセフ・ニューガーデンがキャリア初優勝! 2位にはレイホールが入り、アメリカ人ドライバーが1-2フィニッシュ!

テネシー出身24歳 インディーカーキャリア4シーズン目、55戦目にしての初優勝 Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
ニューガーデン、堂々の勝利!

 予選5位からスタート・ダッシュで一気に2番手に浮上したジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)は、チームの選んだ正攻法の3ストップ作戦も正解でキャリア初優勝へと突っ走った。ニューガーデンのペースは誰よりも速く、終盤に2位へと浮上したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)に6秒以上の差をつけていた。そして、その差をコントロールする余裕の走りでゴール・ラインを横切った。

2015 INDYCAR フォトレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ:マシン・カラーリング・イン・アラバマ その3

Photo:Masahiko Amano
ファン・パブロ・モントーヤのピット裏にあったウィングのセット。赤がメタリックなの、わかります? ところでシボレーのエアロ・キットですけど、供給は問題なく進んでるみたいですね。ホンダはフロント・ウィングをチームが開幕前から壊し過ぎて大変な事態になってますが……。

2015 INDYCAR フォトレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ:マシン・カラーリング・イン・アラバマ その2

チームのPR担当は「コークの赤」と言ってるが、いつもの「ターゲットの赤」と判別はつかない。
ロング・ビーチで赤いマシンが幸運なことがまた証明されたターゲット・チーム。トレード・カラーが
赤のコカ・コーラのマシンが、今週も幸運をもたらすか?
Photo:Masahiko Amano

 9 スコット・ディクソンはロング・ビーチで優勝したターゲット・カラー=赤……と思いきや、今回はコカ・コーラがメイン・フィーチャー。コークの赤、とPR担当は言ってるけど、普段のターゲットの赤との違い、わかんなかった。

2015 INDYCAR フォトレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ:マシン・カラーリング・イン・アラバマ その1

 
Photo:INDYCAR (Chris Jones)

2 ファン・パブロ・モントーヤのマシンは今年初めてホーク・パフォーマンスというブレーキ・ブランドのものに。去年も1戦だか2戦あったね、この白にメタリックな赤のカラーリング。レース用、及びハイ・パフォーマンス・カー用のブレーキ・パッドとローターがメインの製品で、キャリパーまでオリジナルを作って売ってる。二輪用もアリ。

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ スタート・タイヤ

1 エリオ・カストロネヴェス ユーズド オルタネート
2 ウィル・パワー ユーズド オルタネート
3 シモン・パジェノー ユーズド オルタネート
4 スコット・ディクソン ユーズド オルタネート
5 ジョセフ・ニューガーデン ユーズドx3 フレッシュx1(左リヤ) オルタネート
6 トニー・カナーン ユーズド オルタネート
7 セバスチャン・ブルデイ フレッシュ プライマリー
8 グレアム・レイホール ユーズド オルタネート
9 ルカ・フィリッピ フレッシュ オルタネート10 ジェイムズ・ヒンチクリフ フレッシュ プライマリー
11 チャーリー・キンボール フレッシュ プライマリー
12 セイジ・カラム ユーズド オルタネート13 マルコ・アンドレッティ フレッシュ プライマリー
14 ジェイムズ・ジェイクス フレッシュ プライマリー
15 ファン・パブロ・モントーヤ フレッシュ プライマリー
16 ステファノ・コレッティ フレッシュ プライマリー
17 ギャビー・シャヴェス フレッシュ プライマリー
18 ライアン・ハンター-レイ フレッシュ プライマリー
19 ジャック・ホウクスワース フレッシュ プライマリー
20 佐藤琢磨 フレッシュ プライマリー
21 ロドルフォ・ゴンザレス フレッシュ プライマリー
22 カルロス・ムニョス フレッシュ プライマリー
23 フランチェスコ・ドラコーネ フレッシュプライマリー

・ニューガーデンが1本だけフレッシュのオルタネート
・オルタネート勢ではフィリッピだけがフレッシュでのスタート
・プライマリー勢は全員がフレッシュ

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Race Day ファイナル・プラクティス:「予選までで得た感触とデータでレース・セットアップに向けたセッティングを施したんだけど、なんか頭打ちしちゃってる感じですね」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
純粋なスピードを探せていないので苦労しています

Jack Amanoika(以下――):ファイナル・プラクティスを走ったマシン、そしてそのフィーリングはどうでしたか?
佐藤琢磨:昨日の予選までで得た感触とデータでレース・セットアップに向けたセッティングを施したんだけど、どうでしょう……なんか頭打ちしちゃってる感じですね。バランスは動かせるんですけど、グリップ感が上がらないからスピードが乗って行かないんです

2015 INDYCAR レポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Race Day ファイナル・プラクティス:最速はスコット・ディクソン

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
天候:晴れ 気温21~23℃

トップ5はまたしてもシボレー勢が独占
 決勝日の朝、30分のファイナル・プラクティスは、青空の下で完全なドライ・コンディションで行われた。
 トップ6はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)、エリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)、トニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)。ここまでがシボレー軍団で、ホンダのトップは予選と同じくグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。


2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 予選:「クルマのフィーリング自体は実はそんなに悪くなかったです。スタビリティも高かった。予選で感じたものが明日、役に立つと思います」

オートグラフセッションで Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大 
「Q1突破のため、2セットのレッド・タイヤを投入する作戦を取りました」
Jack Amano(以下――):予選結果は20位。雨も考えられる状況で始まりましたが、チームトしてどんな戦い方となっていたんでしょうか?
佐藤琢磨:雨はギリギリで降らない、持ちそうなカンジだったのでフル・ドライ・セットアップで行きました。

2015年4月26日日曜日

2015 INDYCAR ニュース R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ:コナー・デイリーがインディー500に出場

インディー500のシートをゲットしたデイリー。ロングビーチの好走が効いたか!? Photo:INDYCAR (Chris Jones)
カーナンバー43!シュミット・モータースポーツの3台目に
 アラバマ州バーミンガムに来ているインディーカー・シリーズ。予選の行われる今日、シュミット・ピーターソン・モータースポーツはコナー・デイリー(23歳)を彼らの3台目のマシンで第99回インディー500に出場させることを発表した。カー・ナンバーは43になるという。
 デイリーはインディー・ライツにサム・シュミット・モータースポーツから出場していた経歴の持ち主。インディーカーでも再び共に働くこととなった。インディー500は2013年に続く2回目の出場。インディーカーでのレースはキャリア3戦目となる。
以上

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 予選その3(最終):シェビー、トップ7をスウィープ。エアロキットの性能不足に苦しむホンダ勢

安定した速さを見せるようになったニューガーデン。今回のバーバーで初優勝なるか? Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
好調を維持するニューガーデン、2強に割って入る予選5位
 予選5位はジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)で、予選6位はトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)だった。ニューガーデンはロングビーチに続いてファイナルへと進出し、ペンスキーとガナッシの二強とトップ6グリッドを競い合った。今シーズン、彼は初優勝に手を届かせなくてはならない。それが実現できないと、勝てないドライバーになってしまう心配がある。チャンスは昨シーズンまででも何度かあった。例えばロング・ビーチ。今年こそチャンスを確実に勝利に結びつける必要がある。

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Dat1 予選その2:今ひとつノリ切れないウィル・パワーは予選2位!ホンダ勢は8位がベスト

ランキング6位に啞難じているチャンピオンン・パワー。速さを結果に結びつけることができるか? Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大
チャンピオンのパワー、カストロネベスの後塵を拝す
 予選ファイナルで1分7秒1925をマークし、ポール・ポジションを獲得したのはベテランのエリオ・カストロネヴェス(チーム・ペンスキー)だった。39歳……というより40歳を目前にして2戦連続のPP! 今シーズン2個目のポール獲得には、ただただ拍手を贈りたい。
 ポール候補の筆頭だったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)は予選2位に甘んじた。1分7秒3833が彼のベストで、エリオ先輩に0.1908秒もの差をつけられた。ちょっとショックだったのでは?

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Dat1 予選その1:エリオ・カストロネベスが2戦連続のポールポジション! ペンスキー1-2-3でシボレーがトップ7をスウィープ!佐藤琢磨は予選20位

カストロネベス、今季2度目のPP! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
天候:曇り のち 雨
気温:25~26℃
 

雷雨の心配があり、ファスト6は短縮に

 朝のプラクティス1はハーフ・ウェットからドライ、午後のプラクティス2は完全ドライ・コンディションで、予選は第2セグメントから小雨があり、ファイナルは雷雨の心配があったために1分40秒を残して終了となった。その前にサーキット内では観客にグランド・スタンドからの退避、堅牢な建物への避難が指示されていた。グリーン・フラッグ下での走行時間が5分以上あったことで、時間が短縮されても予選は成立となった。

2015 INDYCAR佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 プラクティス2:「僕らはグリップ感がないですね。予選までにもう一度データをよく見てみます」

路面コンディションの変化に対応しきれず順位は後退…。Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
「自分の今年のベストより、今、1秒遅いです」
Jack Amano(以下――):タイムがあまり縮まりませんでしたね。
佐藤琢磨:そうでしたね。

――進歩はありましたか?
佐藤琢磨:進歩っていうか、フル・ドライになってラップ・タイムが上がって来たんですが、僕らはグリップ感がないですね。滑っちゃいますね。

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 プラクティス2 :ウィル・パワーがトップ・タイム

プラクティス2でパワーが周囲を圧倒! Photo:INDYCAR (Joe Skibinski) クリックして拡大
パワー、堂々の1分7秒台3連発

 45分間のプラクティス2、曇り空の下、しかし気温と路面温度はプラクティス1より若干高くなっていた。
 このセッションでトップ・タイムをマークしたのはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)だった。セッティングにはかなり自信があったようで、ユーズド・タイヤで走行した後にピットに戻ると、フレッシュ・タイヤに履き替えてコース・インするタイミングを見計らっていた。そして、フレッシュ・タイヤで走り出すと2ラップ目には1分7秒7256を出してプラクティス1最速だったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のベストを破ってトップに。パワーは次のラップが1分7秒7909、その次が2ラップ前の自己ベストに肉薄する1分7秒7267を1分7秒7台を3連発してピットに戻った。
 さらに、セッション終了間際にもう一度アタックしたパワーはベストを1分7秒2913にまで縮めてみせた。

2015 INDYCAR 佐藤琢磨コメント R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 プラクティス1:「これまでの数戦と比べると最初から良い方向が見えたのではないかなと思います」

佐藤琢磨。バーバーの走り出しは感触上々! Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「走り出しは悪くなかったです。意外と安定していてグリップ感もよかった」
Jack Amano(以下――):コースのコンディションはどんなでしたか?
佐藤琢磨:かなり濡れた状態からスタートしました。まぁ、かなり濡れてたといっても、NOLA(ニュー・オリンズ)のレースの時よりは全然乾いてました、何本か小さな川はありましたけど、そんなに気になるレベルじゃなかった。

2015 INDYCARレポート R4 ホンダ・インディー・グランプリ・オブ・アラバマ Day1 プラクティス1:最速はスコット・ディクソン

プラクティス1でトップタイムをマークしたディクソン。今回はコカ・コーラカラーということで、ネーミング・ボトルをもってアピール Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
ディクソン、ラップ・レコードに迫るタイムをマーク
 ロング・ビーチで今季初勝利を挙げたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がバーバー・モータースポーツ・パークでのプラクティス1でも最速だった。セッションが終盤に差し掛かったころに1分7秒7754をマークした。長いこと勝てなかったロング・ビーチを制した彼は、同じくまだ優勝したことのないバーバー(しかも、2位に4年連続でなった後の去年が3位フィニッシュ!)でも初めての勝利を今週末に記録することとなるかもしれない。