いつもより早くペナルティが発表に
9月2日、インディーカーがソノマでのレースにおけるペナルティを発表しました。1日でも早く発表し、休みに入りたい! というコトでしょうか。その気持ち、わかります。凝縮され過ぎのレース・カレンダーでしたからね、今年も。
御記憶と思いますがl、ソノマでのレース序盤にトップ争いを展開するウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)が同時にピット・インし、少し遅れてピットして来たシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)が、パワーのピット・アウトの邪魔にならぬようストップ……してニューガーデンの進路を完全にブロック(!)というシーンがありました。パワーはスムーズにピット・アウト。ニューガーデンは暫く待たされてシビレを切らし、パジェノーのタイヤなどが用意されていたピットを通過して出て行きました。当然、チーム・ペンスキーのエア・レンチのホースを踏んでのピット・アウト……これまでにありそうでなかったケースでした。接触を避けるための減速とかはあっても、他車をあそこまで明確にブロックすることはなかったと思います。
パジェノーのチームに2,500ドルの罰金は果たして適正か?
そして、あのタイミングで即座にペナルティの決断を下せないのが、今のインディーカーの悪いところでしょう。何か起こるとすぐ、「レース後に審議」となってしまう。
結局、パジェノーのチームには2,500ドルの罰金が課せられ、ニューガーデン陣営も罰金500ドルと決定したんですけど、これってリーズナブルな裁定でしょうか? チームメイトのピット・アウトを優先するがためにピット・ロード上に止まっちゃう=それが他チームの進路を塞いじゃうというのは、かなり悪質な違反だったのでは? ピットでの基本原則は“入って来る方が優先”なんですから。あそこはパジェノーにスンナリ入らせ、パワーが待つことは仕方の無い状況になっちゃっていたワケです。そして、本来なら罰金刑だけで済まされるべきミスじゃなかったとも思われます。
ニューガーデンの取った行動に対しては、行き場がなかったのだから仕方が無かった……と思える反面、チーム・ペンスキーのクルーを危険に陥れる行為でもあったので、500ドルというミニマムな罰金は止むを得なかったか……と思いますが、なんか、最後の最後までスッキリ納得とは行きません。残念なことです。
ウォーカーなきあとのインディーカーの競技運営はどうなる?
元ドライバーを3人ほど雇って審判グループを作るつもりだったデリック・ウォーカー。彼が今シーズン限りで競技及び運営担当社長を辞めてしまいました。こうしたアイディアに対して、「予算がない。今いる人員でヤレ」と経営陣に言われ、インディーカーを良くしようと色々考えても何もやらせてもらえない……とウォーカーは失望したってことです。後任には誰が就くのか……非常に心配です。その人に与えられる裁量の大きさも気になります。ウォーカーはほとんど与えられていなかったのですが、今度は逆に、ちゃんとしてない人に大きな力を与えちゃうんじゃないか……と。そういう例がインディーカーは近い過去に複数回あったので。同じ轍を踏むことだけは避けて欲しいのです。
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