SUNOCOルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたギャビー・チャヴェス Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
インディーカーは最終戦ソノマでのエンジン・ペナルティも発表しました。
ホンダはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの15号車、アンドレッティ・オートスポートの26号車、AJ・フォイト・エンタープライゼスの41号車が規定マイル=2,500マイル未到達でのエンジン交換となったので、20点x3=60点のマイナス(ルール10.6.4.3)。さらに、41号車に搭載したエンジンが指定されたものと違っていたために、さらに20点の減点。最終獲得ポイントは1,179点となりました。一方、最終戦スタート前にマニュファクチャラーズ・タイトル獲得を決定していたシボレーは、最終戦での減点ナシで、優勝もして1,645点に。新ポイント・システムでの初めての戦いは466点の大差によってシボレーが勝利を収めました。
16戦で10勝、PP14回(2回は予選ナシ)。1−2−3フィニッシュが5回、1-2フィニッシュが1回と今年のシボレーは非常に強かったですね。最多リード・ラップも14戦で記録したほどでした。ドライバーズ・チャンピオンシップもシボレー・ユーザーのスコット・ディクソンが獲得し、インディー500で優勝したのもファン・パブロ・モントーヤと、こちらもシボレー・ドライバーでした。
ホンダ・ユーザーが4年連続ルーキー・オブ・ザ・イヤーに
ホンダはユーザー・チーム体制がライバルに対して弱いですね。アンカー・チームのアンドレッティ・オートスポートがシーズン序盤に全然振るわなかった上、伸びて来ることが期待されているチームがなかなかそれを実現できてません。
しかし、積極的に若手にチャンスを与えて来ている点は成果を挙げています。厳しかったシーズンでもルーキー・オブ・ザ・イヤーをBHAウィズ・カーブ・アガジェニアンで走るギャビー・シャヴェスが獲得したです。マニュファクチャラー・バトルが再開された12年のシモン・パジェノー以来、13年はトゥリスタン・ヴォーティエ、14年はカルロス・ムニョスと、ホンダは4年連続で同賞受賞者を出すこととなりました。
シングルカー体制にもかかわらず光ったシャヴェスの走り
フル・エントリーがかなわなかったカラムは来シーズンに期待!
今シーズンにフル出場をしたルーキーはシャヴェスとステファノ・コレッティ(KVレーシング・テクノロジー)だけでしたが、シャヴェスは2勝をマークしたブルデイをチームメイトとするコレッティを上回り、シングル・カー体制で新人王に輝いた点が素晴らしい。コレッティはオーバル未体験という点がマイナスでしたが、少しぶつかり過ぎましたね。シャヴェスはポコノで超ロー・ダウンフォースのセッティングを唯一人トライし、優勝争いに絡んでみせました。あの走りは素晴らしかった。彼はインディー500でのルーキー・オブ・ザ・イヤーも16位フィニッシュで手に入れています。スピードも確実性も備えたシャヴェスには、今後の飛躍が期待されます。その一方で、セイジ・カラムがフル・シーズン出場しなかったのはとても残念でしたね。最強チームから出場するカラムは、ルーキー・イヤーにして表彰台に上ってみせました。アチコチで接触など起こして問題児として取り上げられた時もありましたが、若い頃に色々フリクションを起こすタイプってのが世の中にはいるんです。例えばファン・パブロ・モントーヤがそうでした。レイホールだってドライビング、荒かったですよね、つい最近まで。カラムもまた来年以降の活躍が楽しみな存在ということです。
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