2015年9月25日金曜日

2015 INDYCARニュース 9月24日:佐藤琢磨がロード・アメリカでのテストに参加! AJ・フォイトは膝の手術に成功

Photo:INDYCAR (Brian Simpson) クリックして拡大
「インディーカーにぴったりなコース!」とロード・アメリカに琢磨感激

 AJ・フォイト・レーシングはこのオフに入って初めてのテストを行った。テキサス州から一気に北上し、ウィスコンシン州エルクハート・レイクのロード・アメリカへと遠征、インディーカー主催のオープン・テストに参加したのだ(既報)。
 チャンプカー・ワールド・シリーズが2007年にレースを行なったのが最後のため、2010年からアメリカでレース活動をしている佐藤琢磨はロード・アメリカでの走行経験が一切なかった。実際に走って強い印象を受けた琢磨は以下のようなコメントを残した。



Photo:INDYCAR (Chris Owens)
 コースを下見しての琢磨の印象は、「このコースについては多くの人から、一番好きなサーキットだという話を聞いていた。レースのビデオを見たこともあった。だから、実際に走るチャンスを得られてとても感激した」というもので、実際に走った後になると、「スゴくいい! クラシック・スタイルのレーシング・コースだ。狭くて、速い。信じられないようなフィーリングがある。とても楽しいコースだと感じたし、パワフルなインディーカーにピッタリのサーキットだとも思った。コーナリング・スピードがとても速い点が印象的だった上に、緑の濃い森林の中を走るコースである点も素晴らしい。偉大なるサーキットだ」と絶賛した。
コース幅が非常に狭いのに速い!

 琢磨はまた、「こんなコースは、アメリカには少なくともひとつもない。自分が今まで走って来たコースという意味では。でも、ヨーロッパにならある。例えばそれは、イモラ(サン・マリノ)と昔のホッケンハイム(ドイツ)やブランズ・ハッチのGPコース(イギリス)を混ぜて、高低差を少なくした感じ。これらのコース
とロード・アメリカに共通するキャラクターは、コース幅が非常に狭いのに速いこと。長いストレートが濃い森の中を貫いているところ。ドライバーたちも、ファンもこういうコースは好きだと思う」とも語った。
 「コースで最もスリリングな場所は?」という問いに琢磨は、「カルーセル、そしてキンクと呼ばれる二カ所」と答え、「どちらも信じられないぐらいに高速で、スリルがある。ターン1に関しても、思い切りコミットして走る必要がある」とコメントした。
 パッシングについては、「幾つかオーバーテイク・ポイントはあると感じた。それらはターン1、ターン5、そしてターン12だろうと感じた。コースは全体的に幅が狭いけれども、サイド・バイ・サイドの走りは可能。ただし、相手に対する高い信頼が必要。ターン5は並んだまま回れると思う」とも語った。
 アメリカで一番オイシイと言われているロード・アメリカのブラットワースト(ソーセージの一種)については、「まだ食べてないので、レースの時に是非!」と琢磨は話していた。

AJ・フォイト御大は右膝の人工関節手術

 チームが北に遠征している間、チーム・オーナーのAJ・フォイトは地元テキサス州ヒューストンで右膝を人工関節に交換する手術を受けていた。
 それを無事に終了したフォイトは、「主治医が全部完璧にできたと言ってくれたので安心した。悪い菌の感染がなくなっていたので新しい膝関節を入れることができた」と喜んでいたという。“スーパー・テックス”はあと数日間病院に留まる予定だ。

以上

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