奇跡的な逆転でディクソンは4度目のタイトルを獲得! Photo:INDYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
モントーヤ、初タイトルから16年目に立場が逆転、タイトルを逃す
2015年のヴェライゾン・インディーカー・シリーズにはまさかの結末が待っていた。開幕戦からポイント・リードを続けて来ていたファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は、最後のレースでチームメイトのウィル・パワーと接触し、揃って最後尾の23、24位まで後退。そこからモントーヤは6位まで挽回して見せたが、あとひとつのポジションアップが果たせなかった。ポイント4位のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が最多リード・ラップを記録してシーズン3勝目!
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ポコノ戦を終えた時点で、モントーヤに対して47点という大差をつけられていたディクソンだったが、最終戦がダブル・ポイントであったことで、なんとモントーヤと同点で並ぶことに成功。そして、今日の優勝で今シーズンの勝利がモントーヤの2勝をひとつ上回る3勝としたディクソンが、2015年のシリーズ・チャンピオンに輝いた。
ソノマでの2年連続優勝により、ディクソンは03、08、13年に続く4回目のタイトル獲得を奇跡と呼ぶべき大逆転で達成したのだった。
99年、モントーヤがCARTシリーズでルーキー年にしてチャンピオンに輝いた時は、ダリオ・フランキッティ(チーム・グリーン)と同点ながら勝利数で優り、タイトルを手に入れた。その16年後、彼は同点で今度はタイトルを獲り逃す立場となった。
チップ・ガナッシ、記念すべきインディーカー100勝目
今日のディクソンの優勝は、チップ・ガナッシ・レーシングにとってのインディカーでの記念すべき通算100目となった。彼らは16年前に見せたのと同じ粘り強さで、タイブレークになったチャンピオンシップで王座を手に入れた(マシンはレイナード/ホンダ)。
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彼らにとっては、90年にエディー・チーヴァーを起用し、ローラ・シボレーで出場したフェニックスの1マイル・オーバルが最初のレースだった。94年、オーストラリア、サーファーズ・パラダイスでの開幕戦で、F1から帰ってきたばかりのマイケル・アンドレッティ(レイナード/フォード)がチームの初勝利を飾った。最初の優勝までには4年以上の長い時間がかかったのだ。最初のインディー500優勝は2000年のファン・パブロ・モントーヤによるもの(Gフォース/オールズモビル)で、50勝目は06年にダン・ウェルドン(パノス/ホンダ)がシカゴランド・スピードウェイで記録した。2回目のインディー500優勝をディクソン(ダラーラ/ホンダ)が08年に挙げ、3回目のインディー制覇は10年のダリオ・フランキッティ(ダラーラ/ホンダ)が挙げた。4回目のインディー500優勝もフランキッティ(ホンダ)で、それは今も記憶に新しい佐藤琢磨とのバトルの末に獲得した12年のものだった。チームにとって大きな道標となる100勝目は、今日、同チームで走り続けて14シーズン目を迎えているディクソン(シボレー)が挙げた。
ハンター‐レイ2位、3位にはキンボール
予選3位だったライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が2位フィニッシュ。ディクソンには6秒以上の差をつけられたが、12年のシリーズ・チャンピオンはシーズン後半に2勝を挙げ、今日の表彰台フィニッシュによってランキングもレース前の11位から一気に6位にまで上がった。
ペンスキー勢を寄せ付けない走りでキンボールは僚友のタイトルをサポート Photo:INSYCAR (Chris Owens) クリックして拡大 |
佐藤琢磨、18番グリッドから健闘し、8位入賞
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ルーキーのロドルフォ・ゴンザレス(デイル・コイン・レーシング)がデビュー6戦目にして自己ベストを大幅に上回る9位でゴール。10位は今シーズンの初レースを今日戦ったロシア人ドライヴァーのミカイル・アレシン(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)のものとなった。
ジャスティン・ウィルソンのマシンに乗ったオリオール・セルヴィア(アンドレッティ・オートスポート)は12位でゴールした。
ポイント2位でタイトル獲得の可能性を持っていたグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、レース終盤にセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)にヒットされてスピンしたため、18位でのゴールとなった。
以上
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