リスタートのたびに激しいポジh損争いが繰り返された Photo:INDYCAR (Bret Kelley) クリックして拡大 |
ダウンフォースを付けた状態だったのでもっと戦えたかもしれません」
――優勝が見えた。
佐藤琢磨:細かい話をすると、シャヴェスはすごくダウンフォースが軽くされていた。ウィングレットはスーパー・スピードウェイ用のもので、なおかつメイン・プレーンはネガティブ・アングルでした。だから彼は前の方にいると走れてた。僕はリスタートで一度彼の前に出ることができて、貰った! って思ったんだけど、その後にアッという間に抜き返されちゃった。
エーッ!? って感じだった。横に並びかけることはできたんだけど、そこでスピードが一緒になっちゃってた。で、そうこうしているうちにライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)に追いつかれてしまって、勢いを失ってファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)たちにもパスされ、6番手に落ちた。あの時点で残りはまだ4周あった。集団が作られれば、僕はダウンフォースを着けた状態だったので戦えたと思うんだけど、6番手から上げられたとしても2つか3つ……だったんじゃないかな? P3に戻れれば良かったっていうぐらい。さっき話したのと同じ状態がそこでもあって、前のマシンに並ぶことはできても、その前に出ることができなかった。そんなだから、例え僕が先頭にもう一度出る事ができていたとしても、そのポジションを守ることは1周もできなかったでしょうね。そこは、仕方が無いといえば仕方が無かった。あのダウンフォースを着けてなければ僕は前に上がれなかったし、最後にダウンフォースを下げることができなかったのは、ストラテジーとして足りなかったところだけど、あの時点ではわからなかったですよね。
――その作業をしてたら、もっと後方に順位を下げていたでしょうし?
佐藤琢磨:そうです。その作業で2秒以上を使っていたら、もっと後方に下がって、二度と上がって来れなかったかもしれない。リスタートでもあそこまで届かなかったかもしれないし。だから、悔しいは悔しいんだけれど、仕方が無かった。でもまぁ、これだけ勝てそうなところまで行き、最終的には最後尾の方で終るかに見えていた500マイル・レースで6番手でのフィニッシュができたので、そこは良かったです。
「もっとポジションを上げて行く気満々だっただけに、ホント悔しいですね」
――ほぼ最後のスティントまで、ずーっと最後尾付近にいた。ドライブしていての消耗も大きかったことと想像しますが?
佐藤琢磨:今日はキツかったですね。
――それだけにポジョションを上げて来た時は興奮しましたが?
佐藤琢磨:僕としても嬉しかったですね。もう、あそこでは行く気満々でした。いやぁ、それだけにホント、悔しい。
――最後尾からトップまで上がった。今日それができていたのは琢磨選手だけでした。
佐藤琢磨:そうでしたね。だからこそ悔しかった。本当に悔しかった。
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