Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大 |
Jack Amano(以下――):最初のセッションで5番手。この1セッションだけで予選を迎えますが、どんな状況ですか?
佐藤琢磨:滑り出しとしては順調だと思います。過去2年、ここはかなりコンペティティブなクルマを造れていて、予選も良かった。レースは色々なことが起きて結果に繋げられていないだけで。だから、エアロ・パッケージが変わっても、スピードというか、調子を維持できたのはプラスと捉えています。
――エアロ・キット装着でフィーリングその他、かなり違うとも思いますが?
佐藤琢磨:そうですね。足周りは去年からの引き続きで、当然上物が変わってダウンフォースの量が変わりましたから、空力効率が変わってダウンフォースの出方が違って来ています。足回りはそれに合わせていかなくてはなりません。特にターン1のバンプが結構大きいので、去年も同様でしたけど、あそこの攻略に最初の3~4回の走行は使いました。30分ぐらいはライドハイトを調整していました。そこからはレース用セッティングでダウンフォースをつけて走ったのですが、ちょっと重過ぎて、少し落として、最後に予選トリムでした。最後にスピード・アップができなかったのは、ちょっと最終コーナーを曲がり切れなくてスロットルを戻したりしたので220mphに届かなかった。220mphを出した時は少しのトウを使っているので、単独走行だと219.4~6mphぐらいですかね。最終コーナーをフラットで行ければ、221mph行けるかな? といったところです。
――今日は少しの風もありましたが、ドライビングやセッティング対する影響は?
佐藤琢磨:今日の風は最終コーナーの出口のところで前から吹いていたので、悪くはないですね。一番悪いのはメイン・ストレートが追い風になっちゃうこと。その風だとターン3でフワーッと持ってかれちゃうのでイヤなんですけどね。過去2年はターン3がすごいニュートラルで、ターン1がアンダーステアなのだけれど、今年はイーブンというか、ふたつのコーナーがあんまり変わらなかった。それはちょっと驚きでしたね。それがトラック・コンディションによるものなのか、エアロ・パッケージのせいなのかがわかんないんだけど、両方のコーナーで結構アンダーステアが強くて、それを殺して行く作業をしていました。
「予選の目標は去年と同じトップ4!」
――予選の目標はポール・ポジションですか?
佐藤琢磨:いや、トップ4です。今のセッションがトップ5だったのと、去年が予選4番手だったので。2列目、トップ4には入りたいですね。フロント・ロウに行ければいいけれど、そこまではちょっとわからない。いま走った感じだと、これ以上ダウンフォース減らしてもスライドしてっちゃうだけみたいで、ここからトップ・スピードをさらに伸ばすのは難しそうですね。
――見通しの明るい週末のスタートになっていますね。
佐藤琢磨:まぁ、そうですね。長いブレイクが明けた、最初のセッションのスタートが調子が良いっていうのは気持ちがいいですし、もう今シーズンは残りが2戦になっているということもあって、ここポコノでは是非とも良い結果を残したいので、そういう意味でもプラクティス・セッション1が好調だったのはすごく良かったと思います。
以上
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