2015年8月24日月曜日

2015 INDYCAR佐藤琢磨コメント R15 ABCサプライ500 Day1 予選& RaceDay ファイナル・プラクティス:レースは長丁場。ここではまだファースト・スティントを超えることがまだできてないので、明日は60~70マイルのスティントを7回ぐらい走らないと。楽しみですね。頑張ります!」

Photo:INDYCAR (Chris Jones) クリックして拡大
「ポール・ポジション狙いで一番軽いダウンフォースで予選に臨みました」
Jack Amano:今日の予選はポール・ポジションを狙って行ったという感じだったんですか?
佐藤琢磨:もちろん! 狙って行かない予選はないので(笑)。でも、そうですね、プラクティスの感触から取り外せるものは全部取り外して行こうって考えになってました。リヤ・ウィングのレベルも、それ以上寝かせると今度はドラッグは勿論減るものの、大幅にダウンフォースが落ちてって空力効率が悪くなるので、そこまでは行かずにメイン・フラップのアングルとしては一番効率が高いところに留まっている中で最も軽いダウンフォース・レベルで挑みました。
――そうしたら少しグリップが低かった、スライドしたということですか?
佐藤琢磨:まぁ、結果として……ですけどね。コクピットの中ではかなり良かったんですよね。バランスも取れていたし、むしろストレートではドラッグを感じていたぐらいだったので。自分としては、もっとストレートでスーッと伸びて行く感じをイメージしてたんですけど、意外と頭打ちをしていました。ただ、コーナーでは実際には4輪とも滑り出していたのを感じていたので、ツールで勿論バランスは変更できるんですけど、全体的なグリップはもうどうしようもないので、とにかく2ラップを完了するっていうことになりました。その滑った結果として、やっぱり2周目にタイヤのデグラデーションというか、摩耗……っていうかオーバーヒートですよね? それから来るグリップ・ダウンがあって、コンマ3マイルぐらい落ちちゃったのかな?

――アタック終了時点で3番手でした。
佐藤琢磨:そうでしたね。あの時点では。219マイル台の真ん中ぐらいを出して、そういうポジションでした。本当は220マイルの壁を破りたかったんですけど。でも、まずまずかなっていう感じでした。あの後にアクシデントによる赤旗が出てセッションが止まって、結構風が出て来て、みんなシングル・ギヤでやってたんですけど、後半のアタック組の中にはギヤ・シフトを行う人も出て来てましたね。それでもラップ・タイムが上がる人たちがいたのは驚きでしたね。特に、カルロス・ムニョスとかジャスティン・ウィルソン、グレアム・レイホールは強風の中でタイムを上げて来ていた。しかも、見た目だとウィングは結構ついていて、抵抗もありそうな感じだった。そこはすごいなって思いました。

「ホンダ勢は3分の1から4分の1はスーパー・スピードウェイ用ウイングレット」
――ロー・ダウンフォースをトライしてグリップの限界をチェックできたという点は、決勝に向けても意味を持つデータになったのでは?
佐藤琢磨:そうですね。それでファイナル・プラクティスを迎えてから、僕らは決勝用セッティングもかなり軽目で行ったと思います。ウィング・レットもローコース用のとスーパー・スピードウェイ用のとがありますけど、今、ホンダ勢の使用状況は二つに分かれてます。どうだろう? 4分の1から3分の1ぐらいはスーパー・スピードウェイ用で行ったのかな? でも、軽くても、ニュー・タイヤでフレッシュなうちは良かったですね。最初の5周ぐらいは結構もうガンガン追い抜いてイイカンジだったんだけれども、やっぱり10周~15周でなくなっちゃいますね、タイヤが。この気温でさえそうだから、もし暑くなると、ダウンフォースを着けてかなきゃいけないかなって気が、今はしています。ファイナル・プラクティスでは1回ピットに入り、メイン・フラップのアングルをかなり着けて出てったんですけど、今度は抜くのが難しくなっていました。前のクルマに追いついて行く、その距離感というものは縮まったんだけれども、今度はそこからの伸びが足りなくて、ストレート・エンドで追いついて終わり……みたいな感じになってました。抜き切れない状態になってました。

――終盤にすごく良いラップ・タイムが出てたのは?
佐藤琢磨:あれは前を追いかけてトウを使って……でした。ストレトートでDRS使った……みたいな状態でした。

「ポコノはオープニング・ラップの順位争いが熾烈」
――9番グリッドからのスタートですが、どんなレースになりそうですか?
佐藤琢磨:今年は2列グリッドだから5列目のイン側か。まぁ、なるようになる……というか……。でも、ここはオープニング・ラップの順位争いが結構激しいんですよね。オーバルの中では抜けない部類の方だから。もちろん抜く事はできるし、上がって行けるんだけど、難しいので、1コーナーの2ワイドは当たり前だし、2コーナーも2台並んだまま。結構あそこを2台で並んで行くのって怖いんですよ。でも、多分みんな行くでしょう。

――タイヤを1スティントの中で持たせることが重要なレースになるんですね?
佐藤琢磨:そうですね。右フロントのコンストラクションが変わったので。今のファイナル・プラクティスでロング・ランをやりましたが、フル・スティントのラップ数は走れてません。それでも、走り続けた状況でタイヤがどうなるのかっていうのは見ることができました。僕らのタイヤの摩耗は安定していました。ただ、トラフィックの中でのリヤの安定感がイマイチでしたね。もうちょっとあるかなって思ってたんだけど、意外にタービュランスの中だとリヤが踏み出す感じがあって、怖かったですね。ターン3ですけど。チャーリー・キンボールのアクシデントとか見てるし……。

――明日は500マイルのレースですし……。

佐藤琢磨:そう。長いのでね、しかもポコノはファースト・スティントを超えることがまだできてない。60~70マイルとかのスティントを明日は7回ぐらい走らないと。楽しみですね。頑張ります!


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