2015年8月1日土曜日

2015 INDYCARレポート R14 ホンダ・インディー200・アット・ミド-オハイオ Day1 プラクティス2:最速はスコット・ディクソン

コースレコードに迫るタイムをマークしたディクソン。ミドーオハイオ・マイスターぶりを見せ付ける Photo:INDYCAR(John Cote) クリックして拡大
セッション終了間際にディクソンが唯一1分6秒を切るタイムをマーク

 気温は28℃まで、路面は50℃まで上がったコンディションでプラクティス2はスタートした。セッション序盤に今日の最高気温となる29℃が記録され、路面はプラクティス2開始時が最高だった。セッション終了時に路面は48℃まで、少しだけだが下がっていた。午後は弱いものだが風も吹いており、暑さを和らげていた。

 暑くはなったが、路面にはプラクティス1よりタイヤ・ラバーが乗っているため、エントリー24台は午後のプラクティス・セッションでより積極的な走り込みを行った。プラクティス1で30周以上を重ねたドライバーは6人だけだったが、プラクティス2では走行が30周以下だったドライバーが4人しかいなかった。
 最速はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)。セッション終了間際に彼ただ1人だけが1分6秒を切って“ミッド・オハイオ・マイスター”ぶりを見せつけた。今日の最速ともなったラップ=30周目は1分5秒9645。1999年と2000年に記録されたレコード(同一タイム)=1分5秒347に迫った(この頃はインディーカーでも計測は1000分の1秒までだったんです)。因みに、2人のレコード・ホルダーはダリオ・フランキッティ(1999年)とジル・ド・フェラン(2000年)。マシンはどちらもレイナード/ホンダ/ファイアストンだった。
「今日はトラフィックも多くてなかなかペースを上げるのが難しい時もあったけれど、マシンの調子は全体的に大変良かった。僕らがミッド・オハイオでずっと強さを見せて来ているのは、チームが非常に好いベース・セッティングを持っているということなのだと思う。僕自身このコースは走っていて楽しい。ドライビング・スタイルに合っているんだろうね。明日の予選もこの調子で行きたい」とディクソンは語った。

ブルデイ、「ブラックのセッティングはうまく行っている」
 2番手はセバスチャン・ブルデイ(KVSHレーシング)。プラクティス1でトップ、プラクティス2で2番手と好調だ。ベスト・タイムは1分6秒0190だった。ディクソンとの差は0.0545秒だ。
 「ミッド・オハイオらしい1日だった。すごいタイムの向上が1セッションの中で実現されていた。僕らのマシンはすべての条件下で速さを発揮できていたが、あとほんの少しフロント側にグリップが欲しいところだ。今年の僕らはブラック・タイヤでのマシン造りは非常にうまく行っている。しかし、レッド・タイヤに関しては問題を抱えたままだ。明日、ファイアストンのレッド・タイヤが僕らのマシンにマッチしていたら、ポール・ポジション獲得のチャンスだ」とブルデイは語った。

ホンダ最速は4番手のレイホール!琢磨も5番手と安定した速さを見せる

果敢なドライビングでホンダ勢トップに立ったレイホール Photo:INDYCAR (John Cote) クリックして拡大

  3番手はウィル・パワー(チーム・ペンスキー)の1分6秒0781。4番手にはホンダ最速としてグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が来た。タイムは1分6秒1049と、トップから0.1404秒差だった。
 そして、プラクティス1で4番手だった佐藤琢磨(AJ・フォイト・エンタープライゼス)が、プラクティス2では5番手につけた。惜しくもホンダ最速の座は逃したが、2セッション続けてのトップ5入り、チームメイトのジャック・ホウクスワースもプラクティス2で7番時計と、今週末のフォイト陣営は好ダッシュを見せている。
 「午前中のセッティングからの延長線上でマシンを向上させて行くことができました。またコンディションが変わったけれど、それに対応してコンペティティブなタイムを出し続けることができました」と琢磨は好感触を掴んでいることを喜んでいた。


モントーヤ、初日午前午後ともに21番手と低迷
パジェノーも午後23番手!ペンスキーに何が起こっているのか?


 6番手以下、10番手までにはトニー・カナーン(チップ・ガナッシ・レーシング)、ホウクスワース、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)、ジョセフ・ニューガーデン(CFHレーシング)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が続いた。
 ポイント・リーダーのファン・パブロ・モントーヤ(チーム・ペンスキー)は午前、午後ともに21番手だった。パワーは午後に3番手で、今日の総合でも同じく3番手につけたが、エリオ・カストロネヴェスは総合11番手、シモン・パジェノーは午前中こそ10番手だったが、午後は23番手に沈んでおり、総合も18番手。いったいペンスキー軍団に何が起きているのか?? 明日の予選でモントーヤがどこまでポジションを上げて来るかは注目だ。
以上

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